外出困難な人と社会をつなぐ「OriHime」
「OriHime」は、子育てや介護、身体的問題などによって外出困難な人の分身となり得るロボット。音声によるコミュニケーションはもちろん、登録されたモーションと自由に動かせる腕で豊かな感情を表現できるといいます。オリィ研究所は、外出困難な人々の社会参画を目的にOriHimeを展開中。これまで、分身ロボット常設実験店舗「分身ロボットカフェDAWN ver.β」の開店やOriHimeを活用した朗読劇制作など、Techableでもたびたび紹介してきました(詳しくはこちら)。
大崎店では2年間運用中
モスバーガーにおいては、2020年7月に大崎店へテスト導入。8名のパイロット(遠隔操作者)がOriHimeを通じて接客をおこなっています。導入後、パイロットと会話しながらゆっくりと商品の注文ができる「ゆっくりレジ」を検証。11月からは、セルフレジの注文をサポートする「アシストセルフレジ」として活躍しました。また、21年7月~8月には、移動機能を持つ「OriHime Porter」によるフードメニュー運搬の検証も実施したようです。
テスト導入として、当初は約1ヶ月間の運用予定でしたが、現在も引き続きアシストセルフレジで活躍しています。
複数店舗での導入も視野に
そんなOriHimeがこのたび、モスバーガー原宿表参道店に登場。大崎店で活躍中の8名のパイロットが、商品提供のフォローと声かけを担当するようです。原宿表参道店は、モスフードサービスの持続可能な社会づくりへ向けた取り組みを発信するフラッグシップ店舗として2021年12月にオープン。同店で働く社員は「ユニバーサルマナー検定 3級」を取得することで、多様な人々へ最適な接客を提供することを目指しています。
大崎店に続き2店舗目となるOriHimeのテスト導入により、今後複数店舗での導入に向けた検証を進めるようです。
PR TIMES(1)(2)
「OriHime」公式サイト
株式会社モスフードサービス(1)(2)
(文・Higuchi)