そのロスレスオーディオを楽しめるワイヤレスイヤホンがクラウドファンディングサイトKickstarterで人気を集めています。オーストラリアのスタートアップが開発した「NuraTrue Pro」です。
データ圧縮で音質減
音楽ストリーミングサービスの多くは、実はデータを圧縮しています。これは、そのままのデータだとスマホなどで視聴するとき通信量が大きくなるためです。ただ、通信量が抑えられるというメリットがある反面、音質が落ちるというデメリットもあります。そこでアップルは独自に、オリジナルのデータに戻すことができるフォーマットを開発し、高音質で聴けるようにしました。このロスレスオーディオに対応しているのがNuraTrue Proです。
ワイヤレスイヤホンとしては初?
そもそもロスレスオーディオとはCD並みの音質のこと。ロスレスオーディオを楽しむには対応ディバイスを使用しなければなりません。iPhoneやMacなどの内蔵スピーカーはロスレスに対応している一方で、ワイヤレスのイヤホンとなるとほぼ皆無。この点、NuraTrue ProはBluetoothでロスレスオーディオをサポートする初のワイヤレスイヤホンと開発元はうたっています。
スタジオ録音の音
NuraTrue ProではクアルコムのaptXロスレス技術を使ってオーディオをロスレス(16ビット/44.1kHz)で送信しています。これにより、アーティストがスタジオで録音した音を再現できるとのこと。加えて、専用アプリでユーザーの好みに応じて聞こえを調整することも可能です。これは人によって聞こえ方が異なる点にも配慮したものです。ヒアリング測定もできるようになっています。
その他、タッチコントロールなど便利な機能を搭載し、また駆動時間は32時間と存分に使えるNuraTrue Proのプレオーダー価格は、本稿執筆時点で219ドル(約3万円)〜。申し込み期限は7月28日で、10月にも発送が始まる見込みです。
NuraTrue Pro/Kickstarter