海外・国内のベンチャー系ニュースサイト | TECHABLE

TECHABLE

Tech 遠隔操作×自律走行「配送ロボット」開発のLOMBY、公道での商用利用に向け開発加速

Tech

遠隔操作×自律走行「配送ロボット」開発のLOMBY、公道での商用利用に向け開発加速

SHARE ON

このエントリーをはてなブックマークに追加
LOMBY株式会社(以下、LOMBY社)は、開発中の自動配送ロボット「LOMBY」の開発加速、および来年度以降の量産を見据えた体制強化を目的として、DRONE FUNDよりシードでの資金調達を実施しました。

配送を効率化・省人化するロボット

通販サイト利用率増加に伴う宅配物取扱量の増加、フードデリバリー市場の拡大に伴う配送の増加が顕著化している近年。

日本国内では労働人口が将来的に減少していくことから、増加していく配送物を支える労働力をどう確保していくかが大きな課題となっているようです。

そんななか、LOMBY社は置き配バッグOKIPPAを展開するYper株式会社(以下、Yper)の新規事業としてスタートした、LOMBY開発事業を継承しました。

LOMBYはラストマイル配送を効率化・省人化する自動配送ロボット。遠隔操作と自律走行を組み合わせた走行方法により、どこからでも簡単に遠隔操作・監視ができる遠隔操作サービスを提供します。また、専用の宅配ロッカーと配送ロボットの自動連携により積み下ろしを自動化するため、現場に人手が不要になるとのことです。

資金調達で量産を見据えた体制強化へ

2022年4月、運転者がいない状態での自動運転「特定自動運行」の許可制度の創設を内容に含む道路交通法の一部を改正する法律が成立。

自動配送ロボットは「遠隔操作型小型車」として位置付けられ、歩行者と同様の交通ルール(歩道・路側帯の通行、横断歩道の通行など)が適用されることになりました。

施行予定は1年以内となっており、予定通り施行されれば2023年の4月以降、登録制で公道での自動配送ロボットの走行が可能になります。

これを受け、LOMBY社は2023年度に公道でのLOMBYの商用利用を予定。今回の調達により、LOMBYの開発加速、および来年度以降の量産を見据えた体制強化をおこなう方針です。

LOMBYを活用した実証実験

これまで、LOMBYを活用したさまざまな実証実験がおこなわれてきました。

2021年10月には、Yperが広島県北広島町にて、宅配便と生鮮食品などをLOMBYを活用して配送する実証実験を実施。スーパー入口~北広島町役場正面玄関(片道300m)を自律走行・遠隔操作により運行し、中山間地域への配送ロボット実装をより現実的なものとしました。

2022年4月には、LOMBYによるフードデリバリーの実証実験を高円寺エリアで実行。

大阪から遠隔操作されたLOMBYが高円寺の高架下道路や公道を走行し、集合住宅「アールリエット高円寺」のモニターユーザーが注文したゴーストレストラン「ココデリ高円寺」の商品を指定の住宅へ配送しました。

PR TIMES(1)(2)(3)(4
LOMBY株式会社
警察庁

(文・Haruka Isobe)

関連記事

Techableの最新情報をお届けします。
前の記事
次の記事

#関連キーワード


WHAT'S NEW

最新情報