そしてこのたび、同教材を東京大学(以下、東大)に提供すると発表。6月22日(水)より、授業にて利用されるようです。
自動運転システム構築の基礎と実践
同教材では、主にオープンソースの自動運転OS「Autoware」を用いて、自動運転システム構築についての概要と実践を学べます。受講生は、各自のPCを使ってオンデマンド型教材で自動運転システム構築の基礎を学び、zero to one独自開発のクラウド型GPU演習システムを用いて「Autoware」による自動運転の実践を体験するようです。
また今回は、初学者も多いという実情を鑑みて特別にzero to oneより講師も派遣。講師による同期型のオンライン講座を織り交ぜながら、非同期型の同教材を活用して授業を進めていくといいます。
多様なコースで柔軟なスキルを習得
同教材の構成は、ビデオ教材(スライド+ナレーション)・シミュレーターを活用したクラウド演習・確認テストなど。履修時間は、講義・演習を含めて40時間程度で、すべての課題を修了すると修了証を発行します。カリキュラムとして、自動運転システム概論やROS/ROS2入門、Autowareにおけるセンシングと自己位置推定、Autowareにおける外界認識、Autowareによる経路プランニングなどを用意。ほとんどのコースで講義・演習が展開されます。
同教材により、Autowareを用いた自動運転システム全体を土台となるROS/ROS2から理解することで、ニーズに応じて柔軟にシステムを企画・推進できるスキルなどを習得可能とのことです。
自動運転エンジニア育成をサポート
近年、自動運転への注目度が高まるなか、自動運転システム構築に携わるエンジニア育成が急務となっています。そのなかで重要とされているのが、体系的に自動運転の技術を学べる学習教材。しかし、国内ではそういった教材、特にオンライン領域の教材はなかったといいます。
そこで3者は同教材を開発し、21年10月にリリース。大手自動車メーカーや自動車部品メーカーのほか大手通信会社や官公庁など、20社・団体の300名以上に提供してきました。
今回の東大への提供を通して、自動運転システム構築に携わる人材を1人でも多く育成し、日本の産業競争力向上に貢献したいとのことです。
PR TIMES
株式会社zero to one
(文・Higuchi)