AIが導出したデザイン
「TACHI」は、大阪・奈良で400年以上の伝統技術を引き継ぐ15代目河内守國助である河内國平氏が制作した日本刀をもとに、AIが導出したデザインを採用しています。AIは、快適なグリップ・強度の最大化・材料の最適化・デジタル製造プロセスなど各種パラメータを学習。機械学習およびクラウドコンピューティングをコア技術とするジェネレーティブデザインという3Dモデリング手法で3Dデータを生成しました。
まるで動物の骨格や植物の葉脈を想起させるデザインは革新性高く、刀身に生命力を与えるものとなったようです。
Web3プラットフォームで統合管理
「TACHI」のデザインプロセスから最終3Dデザインデータまでは、Final Aimが展開するWeb3プラットフォーム「Final Chain」上で統合管理しています。「Final Chain」は、Final Aimが2021年11月にβ版を発表したデザインとデジタル製造業のWeb3プラットフォーム。ブロックチェーン・スマートコントラクト・デジタルトークンなどのWeb3技術を活用し、デザインとデジタル製造における真正性やオーナーシップなどの課題を解決します。
また、リアルとデジタルで価値を高めるデザインの新しいユースケースやコラボレーションも促進。今回の「TACHI」では、実物の作品にも証明情報を刻印し、リアルとデジタルで相乗的に価値を高めるデザインを実現しました。
国内外での展示、受注販売などを予定
Web3事業をグローバルに展開するFinal Aimと、日本の職人やアーティストの支援およびプロデュース事業を手がけるstudio仕組のコラボレーションプロジェクトとして生まれた「TACHI」。今年5月に米国・ニューオーリンズ市で開催されたAutodesk社主催の「Autodesk Accelerate 2022」にて発表されました。
今後は、ニューヨークをはじめ国内外での展示、受注販売などを展開していく予定のようです。
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(文・Higuchi)