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WWDC 2022で発表された最新OSで「できるようになること」を解説

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アップルは、7日(日本時間)にWWDC(世界開発会議)を開催。「iOS 16」や「iPadOS 16」「watchOS 9」「macOS Ventura」といった、各デバイス向けの最新OSを発表しました。

開発者向けイベントという色合いが濃いWWDCですが、アップルは最新のPC向けチップである「M2」も披露。これを搭載する「MacBook Air」や「MacBook Pro」も発表されており、2機種は7月に発売される予定です。

7日未明に開催されたWWDCの基調講演で、アップルはiOSやiPadOSなどの最新バージョンを発表した

「ステージマネージャ」で切り替えをラクに

iPhoneやiPad、Apple Watch、Macなど、幅広い製品を展開するアップルだけに、その内容も多岐に渡っていました。そんななか、アップルは製品ごとの特長を生かしつつ、アップルらしい共通性を持たせようとしていることがうかがえます。

代表的なのは、iPadOSとmacOSの両方に採用される、「ステージマネージャ」です。

ステージマネージャとは、画面上に広がったウィンドウを簡単に切り替えられる機能のこと。複数のウィンドウをペアにしたものを、画面左に表示されるサムネイルで選択できるユーザーインターフェイスになっています。言葉で説明すると、何やら複雑そうに聞こえてしまうかもしれませんが、画面のとおり、見た目はシンプルです。

ウィンドウの管理を容易にするステージマネージャ。macOS Venturaで対応する

たとえば、スケジュールを参照しつつ、Safariで調べ物をして、それをメールの文章に書く場合は、カレンダーとSafariとメールの3つを立ち上げているはずです。

また、何かしらの文章を書く際には、Wordなどの文書作成ソフトとExcelなどのスプレッドシート、またSafariなどを起動しているはずです。下書きをメモしていた場合、メモアプリも必要になるかもしれません。これらのアプリでペアを作っておき、簡単に切り替えられるのがステージマネージャです。

iPadでも自由にウィンドウを展開可能

macOSに関しては元々マルチウィンドウをサポートするPC向けのOSのため、そこまで目新しさはないかもしれませんが、この機能がiPadOSにも採用されるのは、大きなトピックです。

iPadOSも進化の過程でマルチタスク機能を強化してきましたが、MacなどのPCと比べると何かと制約もあり、自由にウィンドウを展開することができなかったからです。

ステージマネージャは、M1チップを搭載したiPad ProやiPad Airも対応。見た目はほぼmacOSに近い

また、対応しているアプリであれば、ウィンドウのサイズを自由に変更できるようになります。これまでのiPadOSでも、画面を分割したり、メインで使うアプリの上にもう1つウィンドウを重ねたりといったマルチタスク機能はありましたが、その使い勝手がよりMacなどのPCに近づいたと言えるかもしれません。

さらに、外部ディスプレイへの出力もサポートされ、それぞれの画面にステージマネージャでアプリを配置できるようになります。

ウィンドウサイズの変更や、外部モニターと接続した2画面表示にも対応する

一見同じように見えるmacOSとiPadOSのステージマネージャですが、macOSの方が並べられるウィンドウの数に制約がなく、一方のiPadOSはタッチパネルでの操作に最適化されています。

また、アプリ起動時の画面は非常に近くなった一方で、iPadにはPCのようなファイルやフォルダを置いておくための「デスクトップ」はありません。こうした違いから、アップルがユーザーインターフェイスに共通性を持たせつつ、デバイスの特徴を生かした形で進化をさせようとしていることがうかがえます。

iOS 16はロック画面が大幅刷新

iPhone用のiOS 16は、ロック画面の刷新が最大の目玉です。

ベースは同じiOSとiPadOSですが、この機能はiOSのみの対応。よりパーソナルなデバイスとして、常日頃から持ち歩くiPhone用に、カスタマイズ性を重視した格好です。新しいロック画面は、写真を大きく見せられるレイアウトになっており、フィルターのような加工を加えることも可能。

時計のフォントや色をカスタマイズすることもできます。

iOS 16の目玉は、刷新されたロック画面だ

さらに、ウィジェットとして、アイコンのようなサイズのアプリを配置できるようになります。ロックを解除する必要なく、アクティビティの進捗状況やスケジュール、接続しているAirPodsなどのバッテリー残量を確認できるようになるというわけです。どこかで見たことがあるようなスタイルですが、デザインは、Apple Watchに採用されているコンプリケーションに似ています。

先に挙げたiPadとMacの例のように、iPhoneとApple Watchというデバイスをまたがってユーザーインターフェイスに共通性を持たせたのがiOS 16の新しいロック画面です。

スマホの画面が腕時計にとって代わり、時間を確認するための主要な端末になったことをふまえると、Apple Watchを参考にロック画面のユーザーインターフェイスを刷新するのは自然な流れと言えるかもしれません。

ロック画面にウィジェットを置けるようになる。ウィジェットの見た目は、Apple Watchのコンプリケーションに近い

動画内の文字も読み取れるように

また、iOSでは、AIを活用した機能がさらに進化しています。

その1つが、「Live Text」と呼ばれる画像内の文字を認識する機能。これまでは静止画が対象でしたが、iOS 16からは動画内の文字も読み取れるようになります。

日本限定の話になりますが、iOS 16ではついにLive Textが日本語に対応するため、利用するユーザーはさらに増えそうです。写真の人物を切り抜く機能も、AIを活用したものです。

動画再生中の文字認識が可能に

ここまで見てきたように、WWDCで発表された各OSは、アップル製品としての共通性が高められたのと同時に、デバイスごとの特徴を生かす形で進化をしています。

正式なリリースは、秋ごろを予定していますが、iOSやiPadOSは、従来通りであれば、新型iPhoneの発売直前になるはずです。各OSのパブリックベータ版は7月に配信を開始する予定。あくまでベータ版ではありますが、一足先に最新OSに触れたい人は、予備のデバイスを用意してその配信を待ってもよさそうです。

各最新OSのパブリックベータ版は、7月に配信される。予備のデバイスがあるユーザーは、一足先に最新OSを体験してもよさそうだ


(文・石野純也)
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