Vieureka社は、パナソニックの研究開発部門から生まれたプロジェクトを引き継ぎ、エッジAIの現場実装を支える社会インフラ「Vieurekaプラットフォーム」を提供します。
安全かつ低コスト、リアルタイム分析に適したエッジAI
近年、さまざまな領域において労働力不足や生産性向上が課題となるなか注目されているのが“エッジAI”です。一般的なAIは、カメラなどの映像をクラウドに送信してAI処理を実行します。一方エッジAIは、IoTカメラなどの端末でAI処理を実行可能。AI処理のあと学習に必要なデータのみをクラウドへ送信します。
そのためエッジAIは、処理速度が速く、映像などを伝送しないため安全かつ低コスト。リアルタイム性が求められる製造現場やプライバシーに配慮すべき介護現場などで活用されているようです。
エッジAIの開発・導入・運用を支援
Vieurekaプラットフォームでは、エッジAIの開発・導入・運用などをサポート。具体的には、エッジ側の「IoTカメラ」「画像解析App」、クラウド側の「Vieureka Manager」「Appサービス」という4つのサービスを提供します。IoTカメラ「Vieurekaカメラ」は、画像解析アプリをデプロイすることで、エッジ処理を実行。各種センサーや通信機器を接続することで活用方法が広がります。
画像解析アプリは、SDKを利用してスピーディーに開発可能。SDKで開発したアプリを任意のカメラにデプロイしたり、アプリのアップデート・異常発生時の修正をしたりするのが「Vieureka Manager」という、カメラとアプリの遠隔保守・管理SaaSです。
複数のパートナー企業と活用シーンを広げる
VieurekaカメラとVieureka Managerは、パナソニックが提供。画像解析AppおよびAppサービスの開発・提供は、パートナー企業が担うとのことです。なお、Vieurekaパートナープログラムには65社が参画しています(22年6月7日時点)。これまで、ビーコア株式会社が持つカラーコード技術とVieurekaを組み合わせた入退室管理システムや、PUX株式会社が持つ画像認識ソフトウェアをVieurekaプラットフォーム上で構築した店舗向けの来客分析サービスなどに活用されました。
今後も、さまざまな領域でエッジAIが活用され、生産性向上や人手不足解消などに寄与することを期待したいと思います。
PR TIMES
パナソニック ホールディングス株式会社
(文・Higuchi)