このパッケージモデルは、レンタル・シェアリング事業者の充電に関する課題を解決してくれそうです。
ワイヤレス充電可能な「Max Plus 公道仕様版」
今回ワイヤレス充電とパッケージ化された機体は、シェアリング専用モデル「Max Plus」をベースに日本独自の機能・性能を実装した「Max Plus 公道仕様版」。IoT機器を搭載し、アプリによる解錠・施錠やオンライン決済、GPSによる車両位置確認などが可能です。ハードウェア(機材)導入とともにソフトウェア(ユーザーアプリ・管理アプリ・管理ダッシュボード)も一緒に利用できるため、レンタル・シェアリング事業をスムーズに開始できるといいます。
80Wの充電システムで給電
そしてこのたび、「Max Plus 公道仕様版」とワイヤレス充電システムをパッケージ化。機体を専用スタンドへ返却するだけで自動充電できるようになります。充電システムには、ワイヤレス給電専業メーカー株式会社ビー・アンド・プラス(以下、株式会社ビー・アンド・プラス)が開発した“80Wワイヤレス充電システム”を採用。一般的な30Wワイヤレス充電システムの約2.6倍の電力を持つ同システムで、バッテリー容量が大きい「Max Plus 公道仕様版」への充電を可能にしています。
労働力やCO2排出などの課題
電動モビリティのシェアリング事業では、返却された機体のバッテリー交換が課題のひとつ。現在、無人サービスで運用する際は、フル充電のバッテリーをトラックなどで運び、1台ずつ交換するといった方法が主流だといいます。これにより、手間がかかるうえにバッテリー運搬時のCO2排出につながるなどの課題が浮上しているようです。
この課題に対してビー・アンド・プラスは、セグウェイジャパンおよびハイパーウェブ協力のもと電動自転車・電動キックボード向けのワイヤレス充電スタンドを今年5月にリリースしました。
同時に、「Max Plus 公道仕様版」などに対応する80Wの充電システムを開発。今回のパッケージモデル販売へとつながっています。
シェアリング電動モビリティのワイヤレス充電は、利用時の充電不足を防ぐとともに、運用時の労働力低減とCO2排出量削減に貢献してくれそうです。
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(文・Higuchi)