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AI-OCRサービス「Future OCR」、手書きの日本語を高精度に読み取るAIモデル追加

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フューチャーアーキテクト株式会社(以下、フューチャーアーキテクト)は、AIを活用したOCR(Optical Character Recognition:光学文字認識)プラットフォームサービス「Future OCR」に、手書きの日本語を高精度に読み取れるAIモデルを追加し、2022年6月より提供を開始しました。

伝票や非定型帳票をAIが解析する「Future OCR」

フューチャーアーキテクトとSGシステム株式会社(以下、SGシステム)が共同開発した「Future OCR」は、従来のOCRでは高い精度で読み取ることが困難であった手書きの伝票や非定型帳票をAIが解析して自動入力するサービス。

「配送伝票」特化型AIエンジン、「自治体・公共団体」特化型AIエンジンなど、さまざまな帳票や文字種にあった複数のAIエンジンを搭載しており、事前の学習なしで利用することが可能です。

そのほか、帳票の読み取り対象文字とAI-OCRの結果を見比べて、読み取り結果に間違いがないか確認する「エントリーシステム機能」や、AIの判断の信頼度が低いものを表示しエントリー業務を効率化する機能など、ユーザーにとって便利な機能を多数そろえています。

日本語入力業務の自動化率91%のAIモデルを追加

今回、Future OCRから新たに提供するのは、多様な文字に対応する手書き日本語AIモデル。

手書きのひらがな・かたかな・英数字のほか、地名・建物・社名・氏名などの漢字、およびさまざまな活字フォントに対応しています。

また、画像ノイズに強く、擦れや傷のある複写式伝票や解像度が低い文字画像、枠線を含む文字も読み取ることができ、AIによる手書き日本語入力業務の自動化率は91.40%、読み取り精度は99.49%を達成。

自然言語処理を応用し、書き間違いや文字飛ばしによる住所の誤記載を自動補正するため、より正確に文字を認識できるでしょう。

そのほか、対象帳票をAIに学習させることで、さらに自動化率や読み取り精度を向上させることが可能です。

佐川急便での稼働実績を生かして

2019年、フューチャーアーキテクトはSGシステムとともに、佐川急便株式会社の配送伝票入力業務をAIによって自動化するシステムを開発し、月間8400時間の業務を自動化した実績があります。

その後、AI-OCRを活用し、海外BPO利用ユーザーの国内業務回帰や基幹システムへの連携によるエントリー業務の自動化、RPAと組み合わせたBPRなどを推進しました。

フューチャーアーキテクトは、ビジネスコンサルティングからシステムの実装まで一貫して担えることを強みに、「Future OCR」ソリューションを通じて、労働資源の有効活用を支援する方針です。

同社は「今後も科学的なコンサルティングアプローチと技術力でお客様をITと経営の両面から支援し、ESG・SDGsに貢献しながら未来に新たな価値を創造します」と語っています。

PR TIMES(1)(2)(3
SGシステム株式会社 ドキュメントソリューション

(文・Haruka Isobe)

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