同社は今秋、WEAZERのファーストモデルとしてオフグリッド型ホテルを西伊豆エリアにオープンします。
CO2排出量ゼロの、地球に優しい居住モジュール
「WEAZER」は、太陽光発電で電気を作り、雨水をろ過・滅菌して水を作るオフグリッド型(電力会社に頼らず電力を自給自足している状態)の居住モジュールです。自然の力でエネルギーを自給するため、電気・ガス・水道などのインフラのない場所への設置が可能。CO2の排出量がゼロであることに加え、特殊な浄化装置により汚水排水が発生しないことから、設置場所の環境を傷める心配はありません。
また、ユニット化されているWEAZERは数日の工事で設置が完了するため、“置くだけ”でどんな場所でも自然に配慮しながら滞在できるといいます。
緊急時の避難場所として活躍
WEAZERは既存インフラから独立してエネルギーを自給するため、災害による停電・断水といった緊急時の避難場所として活躍します。また、WEAZERと電気自動車を組み合わせて、緊急時に電気自動車から建物電力をまかなったり、通常時に建物の余剰電力で電気自動車を充電したりするといった使い方があるようです。
静岡県の西伊豆エリアにホテルをオープン
ARTHは2022年の秋に、WEAZERのファーストモデルとなる一棟貸しのホテルを静岡県の西伊豆エリアにてオープンします。雄大な駿河湾を望む高台に位置するこのホテルでは、専属のコンシェルジュが訪問者を迎え、オーシャンビューの露天風呂などを備えた特別なプライベート空間でのひとときを提供します。
夕食時は2021年2月にオープンした、古民家をフルリノベーションした複合施設「LOQUAT西伊豆」まで送迎し、地産地消にこだわったイタリアンフルコースをふるまうとのことです。
「その場所でしか味わえない体験」の提供を目指して
南国の無人島、地平線を見渡せる荒野、山間の美しい湖畔など、世界には美しい場所があります。しかし、「電気・ガス・水道などのインフラ設備が整備されていない」「自然環境を傷める」などの理由で宿泊や滞在が難しいというケースがあるようです。
そこでARTHは「地球上(Earth)のうつくしいものをアート(Art)作品として滞在空間へプロデュースする」というビジョンのもと、WEAZERを開発。
今後は、世界の絶景地やインフラが脆弱なエリアなどにWEAZERを展開し「その場所でしか味わえない体験」を提供していくといいます。
また、宿泊施設・別荘・災害時の緊急避難場所などの多様な用途にオーダーメイドで応え、WEAZERの開発・販売をおこなう方針です。
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WEAZER
(文・Haruka Isobe)