これにより、時間貸駐車場とカーシェアリングおよび空飛ぶクルマが融合した事業の検討を開始します。
関西でバーティポートに適した場所を特定
4社は、空飛ぶクルマの離発着場および充電施設として機能するバーティポートに適した場所を特定するため、大阪・関西エリアを中心とするパーク24の駐車場において事業性評価を含む共同調査を実施。また、利用者のファーストマイルおよびラストマイルの移動手段として、パーク24が展開するカーシェアリングサービスの活用についても検討を進めます。
バーティポート開発のSkyports社が参画
今回参画しているSkyports社は、エアタクシー用の離着陸インフラ開発やドローン物流事業を展開している企業。英国ロンドンに拠点を置き、アジア・アフリカ・北米などでプロジェクトを実施しています。また、2020年に兼松との業務提携を締結。今年3月には資本業務提携も締結し、国内でのバーティポート設置・運営およびドローン物流事業展開へ向けた合弁会社を2024年までに設立することで基本合意しました。
空飛ぶクルマの実用化、迫る
近年、国内での空飛ぶクルマ実用化への動きが活性化しています。“空の移動革命に向けた官民協議会”が今年3月に公開したロードマップでは、2025年の大阪・関西万博をひとつのマイルストーンとして商用運航の開始が示唆されました。これに向け、制度・環境の整備などに取り組んでいます。
機体開発では、株式会社SkyDrive(以下、SkyDrive)が2020年に有人試験機「SD-03」の公開飛行試験に成功。2021年8月に、JAXAと共同で空力特性の研究に着手するなど性能・安全性向上を目指しています。
そして21年10月、SkyDriveは、空飛ぶクルマの型式証明申請が国土交通省に受理され、型式証明活動を開始したと発表しました。
このほか、エアモビリティ株式会社が空飛ぶクルマのナビゲーションシステム「AirNavi」を開発したり、スイスの空飛ぶクルマメーカーであるDufour Aerospace社と日本市場における代理店契約を締結したりと、運航システムや販路も形になってきています。
いよいよ、現実味を帯びてきた“空飛ぶクルマ”。今回の提携により、重要なインフラとなるバーティポートについても、大きく前進しそうです。
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空の移動革命に向けた官民協議会(ロードマップ)
(文・Higuchi)