国内外の研究対象品や記念品を宇宙空間へ
「スペースデリバリープロジェクト-RETURN TO EARTH-」は、宇宙空間に国内外から集めた記念品や研究対象品などを打ち上げ、対象品を国際宇宙ステーション「きぼう」の船外実験プラットフォームにて、約半年間曝露させた(宇宙空間に触れさせた)後、地球に帰還させるというプロジェクト。主たる目的は、日本国内の学術機関の研究活用ですが、民間企業や教育機関などが制作する記念品などについても曝露・回収の対象としています。
同プロジェクトの第一弾では、民間企業や研究機関など計10組と協同。瞬間接着剤「アロンアルフア」の宇宙空間における耐久性を検証する装置や、学校名のロゴパネルを刻印したアルミ板、工業用ダイヤモンドなどの、研究用素材、写真、イラストを対象品に選定しました。
無人補給船「シグナス」運用17号機に搭載された対象品は、2022年2月20日(日本時間)に国際宇宙ステーションに向けて打ち上げられ、現在宇宙空間に曝露されています。
対象品は、2022年度中に地球へ帰還し、実証実験の検証や教育、企業のマーケティング活動などで活用される予定です。
男性グループJO1が宇宙実験プロジェクトに参加
Space BDは、「スペースデリバリープロジェクト-RETURN TO EARTH-」第二弾の公式アンバサダーにJO1を起用。JO1が掲げる「GO to the TOP」というスローガンと常に高みを目指す姿勢に共感したといいます。両者は、最初のコラボレーションプロジェクトとして、JO1が5月25日(木)にリリースする2ndアルバム『KIZUNA』のジャケット写真や、JAM(ファンの総称)のロゴなどを印刷した金属製のプレートを、2022年度中に国際宇宙ステーションに打ち上げる予定です。
Space BDの事業開発部マネージャー・平賀氏は、「多くの方々にとって宇宙は遠く離れた存在で、宇宙にモノを持っていくことは冗談のように感じられるかもしれませんが、本件を皮切りに弊社ではもっと気軽に宇宙を御利用頂けるサービスを拡充して参ります」とコメントしています。
アート作品やアート衛星の打ち上げ予定も
宇宙とエンターテインメントを掛け合わせたSpace BDの取り組みは、ほかにもあります。2022年4月、Space BDは、シンガポールに本社を構えるSPACETAINMENT PTE. LTD.(以下、SPACETAINMENT)と国内外での宇宙エンターテインメント事業における共創の覚書きを締結。ビジネス開発および新規ビジネスデザインについて共同で取り組むことを発表しました。
両社は、「スペースデリバリープロジェクト-RETURN TO EARTH-」を活用して、NY在住の現代アーティストYasuo Nomura氏のスペースアート(アート作品)を、2022年10月に国際宇宙ステーションに打ち上げる予定。
また、Yasuo Nomura氏の世界観に合わせて、衛星の形状や色をデザインしたアート衛星を制作し、地球低軌道に飛ばすプロジェクトもスタートしているとのことです。
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(文・Saki Amano)