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改正道交法に準じた高齢運転者向けタブレット式認知機能検査、富山県警等で本格運用開始

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DeNAグループの日本テクトシステムズ株式会社は、5月13日(金)施行の改正道路交通法に準じたタブレット式高齢者運転免許更新時機能検査システム「MENKYO」を全国の県警本部および検査施設に提供開始しました。

まずは、富山県警察本部・16の教習所にて本格運用を開始。今年度内に19府県(富山県含む)での運用開始を予定しており、警視庁でも実証実験を開始する見込みです。

タブレットで個別最適な検査を実現

「MENKYO」は、高齢運転者に対する認知機能検査の実施・採点・管理を効率化するシステム。検査の構成が簡素化された今回の改正道路交通法に準じるとともに、タブレットを採用したことで検査にかかる時間の短縮などを実現します。

受検者は、ヘッドフォンから自動で流れる音声検査ガイドを聞きながらタブレット端末に表示される設問に専用ペンで自筆回答。個別でも検査を実施できることや聴覚能力に合わせた音量で検査できることなどがメリットです。なお、各受検者の検査進捗状況はリアルタイムにモニターできます。

検査時に自動採点機能でリアルタイムに評価し、基準点に達した時点で検査は終了。結果は速やかに受検者にフィードバックされ、検査員などが手作業で行っていたデータ入力もデジタル化されます。

受検者と検査員の負担を軽減

同システムは、2020年2月に茨城県・埼玉県・神奈川県の運転免許センターで検証。受検者および検査員に対するアンケート調査ではおおむね良好な評価となり、要望・改善に関する意見についてはシステム改修で対応しました。

富山県では、2021年9月から「MENKYO」の試験運用を実施。このたび全国に先駆けて、富山県警免許センターや検査施設などで本格運用が始まります。

「MENKYO」には、受検待機時間や実施時間の短縮・検査員の作業負担軽減・個別受検による感染症拡大防止などが期待されているようです。

保険や自治体などに向けたサービスも視野に

同社は、株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)のグループ会社。

今後は、「MENKYO」をベースとするシステムをDeNAヘルスケアの重要事業と位置づけ、運転免許のみならず自動車・金融・保険・自治体などに向けたサービス拡充・導入拡大を進めていく構えです。

PR TIMES
「MENKYO」公式サイト
警察庁調査研究報告書

(文・Higuchi)

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