56項目のカテゴリで検索
新機能のひとつが「Airbnb検索カテゴリ」。宿泊施設のスタイル・場所・アクティビティに基づいた56項目のカテゴリが表示されます。目的地を指定して検索する従来の方法に比べ、知らなかった地域の宿泊先を見つけやすいようです。カテゴリは、素敵なプール・ログハウス・ビーチ・湖畔・キャンプ・サーフィンなど。日程や人数などを入力し、気になるカテゴリを選択すると幅広い国・地域の宿泊先が表示されます。試しに、地域指定なしで「島」を選択すると、フィリピンやモルディブに加えて北欧などの知らなかった島も出てきました。
同機能導入にあたり、機械学習で宿泊先の説明文・写真・ゲストによるレビューなどを分析し、何百万もの宿泊先を評価。同社のキュレーションチームメンバーが、カテゴリと最初の写真が一致する仕様を実現しました。
1回の旅行で2つの宿泊先を予約可能に
もうひとつが「宿泊先の分割」機能。1回の旅行で2つの宿泊先を予約可能で、長期滞在に最適な機能です。特定の目的地を検索すると、自動的に近くにある宿泊先の組み合わせを候補として提示。キャンプ・国立公園など14項目の検索カテゴリでも同機能が働きます。
また、地図上で「宿泊先の分割」を表示すると、2つの宿泊先を線でつなぎ、宿泊先の距離と滞在順を提案するようです。
アップグレードの背景
同社は、2021年に「柔軟な検索」機能を追加。同機能は、約20億回以上使用され、これまであまり注目されてなかった地域での予約も増えたといいます。今回の「Airbnb検索カテゴリ」により、さらに予約地域の分散化が期待できるでしょう。またAirbnbでは、今年第1四半期に長期滞在が過去最高を記録。今夏もこの傾向は続くと予想されています。こういった背景から、「宿泊先の分割」機能が開発されました。
再燃する海外旅行への熱
同社と調査機関YouGov社は、4月13日(水)~23日(土)で6カ国(日本・韓国・中国・インド・オーストラリア・米国)に居住する6132人を対象とした「海外旅行に関する意識調査」を実施。結果、韓国・インド・オーストラリアの回答者の70%以上が再び海外旅行に行けることに期待しているとわかりました。日本・米国・中国でも35%以上が海外旅行の再開を望んでいるようです。
また、多くの人がアジア太平洋地域に注目していることも判明。オーストラリア・中国・インド・韓国では約半数が、米国では35%が、日本では28%が同地域への旅行に前向きなようです。
日本政府は、6月から外国人観光客の制限を緩和する方向で調整中。今後、海外旅行ニーズが増えそうなタイミングでのAirbnbアップグレードは、より多くのユーザーに快適な旅を提案するものとなるでしょう。
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(文・Higuchi)