辛口なのか、フルボディなのか、産地はどこか、ブドウの品種は、何年産か―。ワイン通なら嬉々として説明に目を通すだろうが、大方の人は何を決め手にすればいいのか迷うところだろう。
■リストの文字を読み取って識別
ワインリストに目を通してもさっぱり。でも確実においしくて料理に合うワインが飲みたい! そんな人のために開発されたのがレストランのワインメニューを識別して、アドバイスしてくれるアプリ「WhatWine」だ。
WhatWineはOCR(光学式文字読み取り装置)の技術を活用している。店名を入力してからスマートフォンのカメラでワインリストをとらえると、リスト内容を識別してデータベースに紹介し、さらにはユーザーがとろうとしているメーン料理(ビーフ、ポーク、ラム、白身魚、貝類など)に合うものをアドバイスしてくれる。
■ユーザー同士で情報を共有
このアプリの賢いところは、別のユーザーがすでにその店を訪れワインリストを取り込んでいたら、そのリストはデータベースに取り込まれているので、店名を入力すると即座にワインリストと料理との相性を表示してくれるところ。店でワインリストを開くまでもなく、食事に合うワインを注文できるというわけだ。
ワインをめぐるアプリはすでにいくつか出ている。好みに合いそうなワインを探して注文できるもの、飲んで気に入ったワインのラベルを保存できるものなど。しかし、レストランのワインリストから料理にマッチしたワインを探せるアプリはWhatWineだけ、と開発者は語る。
海外発のアプリなので日本のレストランはまだ範疇外だろうが、ワインを飲む機会が多い人にとって「あったらいいな」と思わせるサービスだろう。
WhatWine