2016年の調査開始以降ほぼ横ばいのEV保有率
同調査では、クルマ保有者が保有しているクルマのエンジンタイプは“レギュラーガソリン車”が73%で1位、大きく開いて2位の“ハイブリッド車(18%)”、3位の“ハイオクガソリン車(14%)”という結果に。“EV”の保有率は1%にとどまり、これは2016年の調査開始以来ほぼ変動していないといいます。
しかし、全体の約2割(1158人)はEVを運転したことがあると回答(世代間の大差なし)。この1158人のうち、レンタカーで運転した人が27%・カーシェアリングで利用した人が24%となりました。ほかには、家族などから借りた人や社用車、試乗などの回答もあったようです。
購入へのハードルは“価格”、高齢層は意欲が低い
この結果から、多くの人が購入以外の方法でEVを運転しているということがわかります。そこで同調査は、EVを保有していない人(6910人)に「EVがどのようになったら購入するか」を質問。結果、「価格が手ごろになったら」が38%で最多となりました。
次に多かった「購入するつもりはない(22%)」という回答は60代以上に多く見られ、他年代に比べ電気自動車の購入意欲が低いとわかったようです。
ちなみに、4月に本田技研工業株式会社(Honda)とゼネラルモーターズが量販価格帯の新たなEVシリーズを共同開発すると発表しています。
充電・航続距離への不安も
先述の質問に対し、「EVステーションが増えたら(18%)」「航続距離に不安がなくなったら(12%)」といった充電に関する回答も見られました。とは言うものの、電気自動車1回充電あたりの航続距離について3人に2人が「知らない」という結果に。先入観などで充電に関する不安を持っている人もいるのかもしれません。なお、アンケート実施時に発売されている主な乗用車タイプの航続距離は、256km~505kmです。
近年、国内でもEV充電インフラの普及に注力する企業が成長しています。たとえば、充電スタンド開発や目的地充電の予約サービスなどを展開する株式会社プラゴなど。こういった企業の成長により、EVへの不安は解消しやすくなるかもしれません。
それでも購入には悩むという人はレンタカーやカーシェアを利用してみるのもいいでしょう。カーシェアリングサービス「タイムズカー」では、首都圏・関西圏を中心に約100台の電気自動車を配備しているようですよ。
PR TIMES
本田技研工業株式会社
Techable記事(株式会社プラゴ)
(文・Higuchi)