VR空間で自分の感情・考え方と距離を置く
「うつ病治療VR製品」は、VRによる高度な視覚シミュレーションを応用した新たな治療法の確立を目指した製品です。人はときに「なぜあのタイミングで、なぜ私に起きたのだろう」といった答えのない問にとらわれることがあり、こうなると前向きな行動につながりにくいといいます。こうしたネガティブなグルグル思考を「反すう思考」と言い、抑うつ気分を持続させる要因のひとつと考えられているようです。
同VR製品は、第三世代認知行動療法などを基盤に、VRを活用して「反すう思考」の背景にある感情・考え方から距離を置くことをサポートします。
VRは、現実にはない空間を広げ、視点転換などで自分を客観視できるため、自分の感情や考え方と距離を置きやすいとのことです。
業務提携で医療機器承認を目指す
同VR製品は現在、研究機関との連携により臨床研究を実施しながら医療機器承認を目指しています。そんななか業務提携契約を締結し、研究開発戦略の立案と推進をサポートするのが、Meiji Seikaファルマです。同社は、1989年の抗不安薬発売以降、新規抗うつ薬(SSRI)を発売するなど不安・うつ領域の医療用医薬品提供を通じて30年以上の経験を積み上げてきました。
両社は、今回の業務提携契約を通じて次世代の精神科医療に貢献する構えです。
VRで“怖くない、痛くない治療”の実現をサポート
BiPSEEは、医療領域におけるVRデジタルソリューションを展開してます。そのひとつ「BiPSEE Kids」は、“怖くない、痛くない治療”の実現をサポートする子ども向けのAR・VRソリューション。
子どもが装着したデバイスに映る映像は、現実からAR、VRへと段階的に変化します。これにより、子どもの想像力を膨らませ、圧倒的没入感のなかで医療的処置から気をそらせることで不安や痛みを軽減できるようです。
PR TIMES
株式会社BiPSEE
(文・Higuchi)