4月18日〜7月31日(予定)の期間、介護療養施設を運営する社会福祉法人一燈会(いっとうかい)とともに、Haxxを活用した実証実験をおこないます。
自動で要介護者の体交ができる「Haxx」
「Haxx」は、マットレスの上に張られたハンモック状のネットが動くことにより、自動で要介護者の揺り動かしと体位交換(以下、体交)ができるロボットベッド。体圧を分散させ、人を介さずに床ずれを防ぐといいます。また、ネットを支える7つのシリンダーを自由に動かし、個々に合わせて寝姿勢の調整ができることも特徴としてあげられるでしょう。
介護老人福祉施設でプロトタイプ2台を設置
今回の実証実験では、一燈会が運営する介護老人福祉施設「メゾン・二宮」にHaxxのプロトタイプ2台を設置する予定です。入所者にベッドによる自動体交をおこなうことで、「床ずれが予防できるか」「介護職員の負担が軽減されるのか」といった内容を検証するとのこと。
実験にあたり、メゾン・二宮施設長の柴谷寛人氏は、「今まで相反する関係にあった“床ずれ予防”と“安眠”を同時に確保すること、また介護スタッフの負担軽減を図る製品ができることを強く期待している」とコメントしています。
介護職員と要介護者双方の負担となる“体交”
介護の現場では、自力で体位を変えることができない要介護者に対し、偏った皮膚圧迫による床ずれを防ぐために、姿勢をこまめに変える“体交”が必要とされています。床ずれを防ぐには少なくとも2時間ごとの体交が必要であると言われ、介護職員の労働時間・業務量の増加に加え、身体的負担が高いといった課題があるようです。
また、要介護者からは「寝ていてもスタッフによる体交で目が覚めてしまう」という声があがっているようです。
こうした課題を受け、Ax RobotixはHaxxを開発。ロボットベッドが体交を代行することで職員の業務負担を減らすほか、人が介在しない体交により要介護者の快適な睡眠を提供するといいます。
同社は今後、Haxxに寝姿勢の自動判定や排泄の感知、バイタル機能などを実装することを目指しています。
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(文・Haruka Isobe)