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Tech JR東日本ら、高輪ゲートウェイ駅で再エネ・ワイヤレス給電による屋外充電スポットを検証中

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JR東日本ら、高輪ゲートウェイ駅で再エネ・ワイヤレス給電による屋外充電スポットを検証中

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東日本旅客鉄道株式会社と株式会社ベルデザイン(以下、ベルデザイン)は、高輪ゲートウェイ駅前のサステナブルなまちづくりに向け“品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)”を推進中。

その一環として、3月4日(金)~8月31日(水)の期間、高輪ゲートウェイ駅にて再生可能エネルギー・ワイヤレス給電技術を活用した屋外充電スポットの実証実験を実施しています。

太陽光発電で電力確保、3か所で同時給電

同実験の屋外充電スポットに採用されているのは、ベルデザインが開発した50Wワイヤレス給電プラットフォーム「POWER SPOT」。ケーブルがなく完全防水構造のため、雨やホコリがトラブルの原因になりやすい屋外でも設置しやすいのが特徴です。

この屋外充電スポットは、高輪ゲートウェイ駅 改札前に1台設置。廃木材・廃プラスチックを90%使用したリサイクル素材で6名掛けの円卓を作り、50W出力のワイヤレス充電スポットを3か所用意しました。Qi対応のスマートフォンおよびPOWER SPOT対応製品の充電が可能です。

電力は、90Wソーラーパネルで生成し、テーブルに内蔵した38Ahの蓄電池3基に貯められます。

ベルデザインの「POWER SPOT」

「POWER SPOT」は、ベルデザインが株式会社ベルニクスの電磁誘導方式技術用いて開発しました。Qi規格の電力伝送は最大15Wまでですが、ベルデザインのワイヤレス給電は800Wまで電送可能。PCへの給電・お湯を沸かす・コーヒーの保温など、さまざまなシーンで活用できます。

また、独自の電送技術で最高電力送電効率は96%(Qi規格は90%)。これにより、位置ズレに強いストレスフリーな給電を実現します。

「POWER SPOT」は、基本ユニット送電器“HOME”をはじめ、温度調節できる器の“MUG”や“CHOCO”、持ち運べる照“LUX”をPOWER SPOT対応製品として展開中。カップや照明を回転することで、温度調整や調光が可能とのことです。

利用データなどの分析も

ベルデザインは、「POWER SPOT」を活用し、自宅やオフィスなどからコンセントをなくすことができる製品群を提供してきました。

今回の実証実験では、「POWER SPOT」を屋外充電スポットに活用。待ち合わせ場所・憩いの場・ワーケーションの場として、災害・停電時にはオフグリット技術を生かした非常用給電・充電スポットとしての役割に期待が寄せられているようです。

今後は、利用状況のデジタルデータやアンケート結果などを分析し、脱炭素化社会の実現および社会実装に向けて改善を進めていくといいます。

PR TIMES
株式会社ベルデザイン

(文・Higuchi)

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