本取り組みでは、「日光の社寺」エリアや周辺駐車場の混雑情報をリアルタイムで検知・配信。同市のDXを推進することにより、安心・安全と快適性を両立した観光地の実現を目指すといいます。
日光の社寺エリアと周辺駐車場の混雑情報を検知
新型コロナウイルスの感染拡大以降、感染拡大防止の観点から人が集まることによる「密のリスク」を回避しながらの経済活動が求められるようになった昨今。「日光の社寺」は新型コロナウイルスの感染拡大前は毎年およそ300万人の観光客が訪れていた人気の観光スポットで、ほかの観光地と同様に密のリスクへの対応が求められています。
そんななかバカンは、同社が開発したリアルタイム空き情報配信プラットフォーム「VACAN」を活用した取り組みを開始。日光の社寺エリアの表参道と周辺駐車場に定点カメラおよび検知デバイスを設置し、リアルタイムの混雑情報を検知します。
観光客が事前に空き状況を確認しやすい環境を整備することで、コロナ禍における同エリアの混雑抑制を目指すようです。
屋外カメラとボタン型の専用IoTデバイスで混雑状況を可視化
今回の取り組みには、センサーやカメラなどで 人やモノの混雑・空きデータを取得・解析するプラットフォーム「VACAN」を活用します。同プラットフォームは、混雑情報をマップ上に表示する「VACAN Maps」という機能を搭載。今回、参拝者は専用ページとVACAN Mapsから混雑情報を確認できるようです。
空きや混雑を検知するには、さまざまな方法がありますが、本取り組みでは屋外カメラとボタン型の専用IoTデバイスを使用。AIを用いた映像解析技術により、リアルタイムの混雑情報をカメラが自動で検知・配信します。
また、ボタン型のデバイスの活用により、導入の工事なしで簡単に混雑を可視化することができます。
オーバーツーリズムの課題解決へ
バカンはこれまで、VACANを活用して、観光地をはじめ、レストラン街やカフェ、トイレ、避難所など、あらゆる場所の空き状況を検知・配信する取り組みを実施してきました。2021年9月には、おかやま観光コンベンション協会と共同で、岡山市内の施設やお店の混雑状況を可視化する取り組みを開始。観光客が混雑を避け、安心して店舗を利用できる環境づくりを推進しました。
同年12月には、福岡県太宰府市と共同で観光DXを推進する取り組みとして、太宰府天満宮の参道の混雑情報を配信。分散参拝しやすい環境の構築をサポートしました。
同社は今後も、同プラットフォームの活用を通じて、観光客の満足度の低下や地域住民への影響といったオーバーツーリズムの課題の解決を目指す方針です。
PR TIMES(1)(2)(3)
VACAN
(文・Haruka Isobe)