まずは3月22日(火)より東京・大阪間でスタートし、ニーズ検証やサービス品質向上などを経て全国展開を目指します。
長距離移動をもっと自由に
「Simpway」は、“乗り捨て料金”が完全無料のレンタカー片道利用サービス。東京・大阪間を10時間5000円・16時間8000円・24時間1万円という低価格で利用可能です(すべて税込み・ガソリン代別)。これにより、長距離移動はもっと自由になるでしょう。長距離移動には鉄道などを使うことがありますが、気の向くままに寄り道とはいかないものです。
その点、車ならある程度の融通が利きます。しかし、長距離移動でレンタカーを使うには、行った先での駐車料金や乗り捨て料金の加算などの問題がありました。そんな状況を打破しようと誕生したのが「Simpway」です。
LINEとKeycafeを活用
「Simpway」は、LINE公式アカウントを友だち登録し、メニューから予約します(カード決済で予約完了)。鍵の受け渡しには鍵管理システム「Keycafe」を活用。ユーザーは、LINEで通知されたマップに表示されるキーボックスへ行き、LINEに通知された「鍵の受取アクセスコード」をボックスの画面に入力して鍵を受け取ります。鍵を受け取ると通知される車両の駐車場所へ行き、出発前点検をすませて出発という流れです。
返却時は、LINE通知にある返却場所へ駐車し、“給油レシート”と“満タン時のメーター”の写真をアップロードしていくつかの質問に回答すると手続き完了。あとは、マップを見ながらキーボックスを探し、「返却用アクセスコード」を入力するなどして鍵を返却するだけです。
Pathfinderの取り組み
同社は、大手総合商社で自動運転の事業開発に従事していたメンバーを中心として2020年1月に創業。目指すところは“より良い自動運転社会”の実現ですが「今、まずできることから」ということで長距離MaaS領域を中心に研究・開発を進めています。2月21日(月)~3月15日(火)の期間には、山梨県都留市の官民連携まちづくり法人 まちのtoolboxと共に同市の学生を対象とした新たなモビリティサービスの実証実験を実施しました。
同実験の大きな特徴は、実証内インセンティブとなる「ライドポイント」の活用。このライドポイントを使って市内7スポットを循環するモビリティサービスに乗ったり、LINEを活用した予約型カーシェアリングを利用したりできます。
ライドポイントは、利用登録時(2ポイント)や毎週配布(2ポイント)のほか、循環型モビリティのドライバーを引き受けることでも貯められるようです(友人間のプレゼントも可)。
実証実験を終え、使用データや学生ヒアリングなどから効果や課題を抽出し、今後の継続的な実施に向け検討しているといいます。
PR TIMES(1)(2)
「Simpway」サービスサイト
Pathfinder株式会社
(文・Higuchi)