やみつき度99.8%を導出
新商品開発のコンセプトは“やみつきになる究極の味”を追求すること。これを体現すべく商品設計プロセスにデータアーティストが提供するAIを用いた「味覚設計プロセス」を活用しました。具体的には、Web上にあるレシピ情報のなかからレシピ名に“やみつき”と記載している8万2000レシピの調理食材をAIが学習し、その食材を組み合わせて1兆回以上シミュレーション。ついに“やみつき”になる食材の最適な組み合せを発見したといいます。
このAIが導出した最も高い“やみつき度”99.8%を記録した食材の組み合せを商品に落とし込み「おにぎりせんべい AIせんべい」が誕生しました。ちなみに、やみつきキャベツの“やみつき度”は60.1%と算出されています。
新たなお菓子の魅力を届けたい
今回の新商品は、テレビ東京のビジネス開発バラエティ番組『今日からやる会議』のビジネスコラボ企画をきっかけに誕生しました。従来の開発プロセスは、「売れそうな商品は?」「ターゲットは?」「どんな味にする?」などから始まりますが、今回は「とりあえずAIを使ってみよう」というところからスタート。その結果をビジネスに落とし込むには何が必要かを考えながら進められたといいます。
マスヤは、今後もさまざまな領域との連携を図り、新たなお菓子の魅力を届けることでお菓子業界全体の盛り上がりに貢献したいとのことです。
“最適な組み合わせ”を算出するAIの活用シーン
このたびAIを提供したデータアーティストは、AIを活用したマーケティング支援やAIモジュール事業などを展開中。AIモジュール事業では、20種類を超える汎用AIモジュールを提供するプラットフォーム「KEY RING」を運営しています。たとえば、Web上のデータ収集に特化したAIや画像から感情を認識するAIなど。これらを自由に組み合わせることで、最適なソリューションを創出できるというわけです。
今回の開発では、コンセプトに沿った“最適な組み合わせ”を算出するAIを採用。分析可能なデータを収集できれば、「最もロマンチックな味」「最も都会的な味」などさまざまな食品に落とし込める味覚を設計できるといいます。
また、「30~40代女性が選ぶ美容ドリンクの成分」や「家族構成に応じた国内リゾートツアー」など食品業界以外でも活用できるようです。
PR TIMES
データアーティスト株式会社
(文・Higuchi)