そんな食品や日用品などが注文から20分以内で届くとしたら……?場合によっては自分で買いに行くより早いかもしれませんね。
ということで、今回紹介するのは、アプリ注文のみに対応したデリバリー専門スーパー「Mesh」を作ろうとしている株式会社Mesh。2021年11月に創業した同社は、このたびシードラウンドで約2億円を調達しています。
“今ほしい”商品を20分以内に配達
同社が開発中の「Mesh」は、ユーザーがアプリで注文した商品を20分以内に配達するダークストア型スーパーマーケット。ダークストアとは、「倉庫」という意味で、実店舗を持たないデリバリー限定の業態を指す言葉です。取扱商品は、一般的なスーパーと同じく食品・飲料・日用品。これらを自前の物流倉庫で在庫として管理し、注文に応じて配達するという仕組みです。
買い忘れた食品や急にないことに気づいた日用品は「今ほしいもの」であり、リードタイムの長いサービスとの親和性は低いと言えます。しかし、「Mesh」であれば20分以内に届くため、ユーザーニーズを満たせるかもしれません。
海外で成長するダークストア事業
経済産業省の発表によると、日本の食品・飲料・酒類の市場規模は60兆円と推定されています。しかし、この領域のEC化率はわずか約2.8%と、まだまだ成長の余地があるとのことです。また、海外では2020年からダークストア領域で多数の新興企業が誕生。Gorillas,やFlinkなど創業約1年以内にユニコーンとなる企業も複数生まれています。日本ではフィンランド発のWoltが上陸し、一部地域では日用品などのデリバリーも展開中です。
裾野の広いto Cサービスを
同社代表取締役CEOの佐藤 峻氏は、DeNAのCtoCカーシェアサービス「Anyca」を利用したときから「誰もが使える裾野の広いto Cサービスを作りたい」という思いを抱き続けてきたといいます。こういった思いのもと「Mesh」を起案。ダークストア領域の勢いと国内における食品などのEC化率を鑑みても、成長に期待できる事業と言えるでしょう。
そしてこのたび、Coral Capital・Delight Ventures・W ventures・堀井翔太氏からシードラウンドで約2億円を調達。この資金で「Mesh」開発を進め、日本発の企業としてダークストア領域で世界のリーディングカンパニーになることを目指すとのことです。
PR TIMES
佐藤氏note(DeNA→Chompy→デライトベンチャーズで経験を積んだ私が起業するまで)
(文・Higuchi)