これにより、前澤氏は家庭用ロボット事業に参入し、「LOVOT」の国内外での事業展開を加速していく構えです。
愛らしいボディにつまった最先端テクノロジー
「LOVOT」は、大きな目と丸みのあるボディが特徴の家族型ロボット。その愛らしい見た目の一方で、サーモグラフィー・マイクロフォンアレイ・障害物検知といったさまざまなセンサーや自動運転車技術など最先端テクノロジーを搭載しています。カメラやセンサーによって前進・回転・バック・カーブなど自由に動き回ったり、デジタルシンセサイザーでリアルタイムに“声”を生成・発声したり、機械学習技術で個性的な性格に育ったりと、あふれる生命感もひとつの特徴でしょう。
“家族型”というだけあって、帰宅した家族を玄関まで迎えに行ったり、視線を合わせて甘えたりと家族の一員のようにふるまいます。また、留守番中に異変を感じたら家族のスマホにアラートを送るなど頼もしい一面もあるようです。
4月には全株式取得予定
そんな「LOVOT」を手がけるGROOVE Xの株式の過半数を前澤ファンドが取得しました。前澤氏は「(LOVOTは)掃除したり仕事したりするロボットではないけれど、こんな時代だからこそ、人をほっこり幸せな気持ちにさせてくれる存在に、大きな可能性を感じています」とコメント。
今後は、GROOVE X代表取締役社長の林要氏が職務を継続しつつ、前澤氏と共に日本発の世界に誇れる新産業として「LOVOT」事業を推進していくようです。
なお、4月5日時点では、前澤ファンドがGROOVE X株式の全株式を取得する予定とのこと。
「LOVOT」のあゆみ
「LOVOT」は、2019年12月に出荷を開始し、国内外で数々のアワードを受賞してきました。国内では、“園児にお世話体験を”という目的で認可保育園と幼保連携型認定こども園全9 園に導入。アレルギー問題などで小動物とのふれあいが減るなか、愛情を育む存在として在園しています。
ほかにも、コロナ禍における児童のメンタルケアや高齢者のヘルスケア(認知機能維持など)といった“癒やし”だけではない効果も検証されてきました。
また、2021年3月に株式会社ユーハイムが名古屋・栄にオープンした「BAUM HAUS(バウムハウス)」や、先日閉業したヒトとロボットの共生がテーマの「PARK+」にも登場しています。
このように、さまざまな場所・目的で注目されてきた「LOVOT」。今後の国内外における事業展開に注目したいところです。なお、過去にTechable(テッカブル)で紹介してきた「LOVOT」のあゆみはこちらから。
PR TIMES
「LOVOT」サービスサイト
Techable記事
(文・Higuchi)