このほど、航続距離が1000キロを超える開発中のEVを発表しました。近い将来、EVのパイオニアである米Teslaの強力なライバルになるかもしれません。
大型バッテリー搭載
Fresco Motors ASが発表した「Fresco XL」はポッド状の未来的なデザインです。細部や内装のデザインなどは明らかにされていませんが、上部をガラスのような素材が広く覆っていて、ミニマリスト的な外観です。Fresco XLは内燃機関を搭載しておらず、完全な電気自動車です。大型のバッテリーパックを採用することで約1000キロの航続距離を確保します。EVの普及には、ガソリン車並みの航続距離に近づけることが必須で、消費者にとっては充電回数を減らせるのは大きな魅力です。
また、停電時などはFresco XLを家のエネルギーシステムにつなげてバックアップ電源として使用することも可能とのことです。
オフロード走行も
そしてFresco XLのもう1つセールスポイントが各車軸に電気モーターを搭載している点です。北国ノルウェーの厳しい気候の中でも安全に走行できるように、との意図です。全輪駆動なのでオフロード走行にも対応し、四季を通じてアドベンチャーにうってつけです。ちなみに、Fresco XLは名称にある通り8人乗りの大型車のため室内空間が広く、シートを倒してスリーピングバッグなどを広げればキャンピングカーとして使えるのも魅力です。
発売計画や価格などの詳細はまだ発表されていませんが、今後世界的にEVへの移行が進む中で、消費者にとって魅力的な選択肢になりそうです。
Fresco Motors AS
(文・Mizoguchi)