これまで「なんとなく好き」「ちょっと違う気がする」など、一人ひとりの感覚に頼ることが多かった好みの香りの基準を、AIによって定量化することを目指します。
10秒で好みの香りのシャンプーと出合える
本実証実験では、「KoKuMiN ペリエ海浜幕張店」で販売中のシャンプーの香りを、調香師として30年以上のキャリアを持つ香りの専門家がプロファイリングおよびデータ化。人間の嗅覚を反映した評価を、AIに学習させました。客は、店内のタブレットに表示された「大人っぽい」「さわやか」など香りを表現するうえで馴染みのある7つの感性キーワードから、それぞれの期待値を調整します。作成されたプロファイルをAIが自動解析し、おすすめのシャンプーを3種類提案するという仕組みです。
ニュアンスと専門家の評価を結びつける
本実証実験で活用する「香りAIマイスター」には、レボーンが独自開発したアルゴリズムを採用。普段私たちが使う「さわやか」「フレッシュ」のような香り全体のニュアンスと、調香師やソムリエなどの香りの専門家が使う「Milky」「Woody」「Herbal」といった具体的な表現で香りをより細かく嗅ぎ分けた評価とを結びつける機能を搭載しています。
香りの専門的な表現や分類がわからなくても、感性的なイメージワードから専門的な評価結果による商品マッチングが可能となります。
「香りxAIxIoT」の可能性を追求するレボーン
レボーンは、「においの“なんとなく”をなくす」ことをミッションに掲げる企業。嗅覚技術(Scent Technology)のインフラを構築し、人々の生活を豊かにする新たな文化の基盤を創造するための各種事業を展開中です。たとえば、複数のキーワードを選択するだけで簡単にイメージに合った香りを調香できる「調香AI」などを提供しています。
また、大手食品メーカーにおいて、従来人の嗅覚によってのみ行われていた食品加工の生産ラインの官能評価試験をセンサとAIをもって代替実施する実証実験をおこない、今夏の工場導入を目指しているとのこと。
このように、食品や環境、農業、医療など、さまざまな業界・企業の悩みに沿ってカスタマイズした「におい」のAI・IoTソリューションを提供しています。
PR TIMES(1)(2)
株式会社レボーン
(文・和泉ゆかり)