導入を受けて、ワクチン接種の予約サイトを日本語と英語で同時公開。近畿日本ツーリストコーポレートビジネスが職域接種の支援をおこなっている国内の外資系企業での活用が見込まれています。
導入の背景は「言語の壁」
新型コロナウイルスのワクチン接種業務は自治体が中心に実施していますが、自治体の負担が大きく、国内に住むすべての人がワクチン接種を完了するまでに時間がかかるという課題が指摘されているようです。また、言葉の違いから、在留外国人に対して感染予防に必要な情報を伝えることが難しい、という声もあがっているとのこと。
そこで、自治体の負担を軽減するために増えているのが、企業や大学が職域単位でワクチンの接種をおこなう「職域接種」。近畿日本ツーリストコーポレートビジネスは、企業の円滑な職域接種をサポートするための支援事業を実施しています。
同社は国内外資系企業の支援も多数おこなっていることから、在留外国人にも、日本人と同じスピードで情報を提供するため、職域接種予約サイト構築支援サービスに「WOVN.io」を導入しました。
Webサイトを多言語化する「WOVN.io」
Webサイト多言語化ソリューションのWOVN.ioは、「世界中の人が、すべてのデータに、母国語でアクセスできるようにする」をミッションに掲げるWOVNが提供しています。Webサイトを最大43言語、77のロケール(言語と地域の組み合わせ)に多言語化します。同社によると、大手企業をはじめ1万8000サイト以上へ導入されているとのこと。
今回、ワクチン接種の予約サイトを日本語と英語で同時公開したことにより、Webサイト上で従業員自身がワクチン接種の予約や確認をすることができるようになります。
既存のWebサイトへの後付けが可能なので、Webサイトを新たに構築する手間がかからないでしょう。多言語化に必要なシステム開発・多言語サイト運用にかかるコストの削減が期待できます。
在留外国人が安心して生活できる環境づくりをサポート
新型コロナウイルス感染拡大の影響が続く昨今。ワクチン接種への取り組みが進んでいるものの、在留外国人への情報発信が限られており、ワクチンを接種できずにいる在留外国人は少なくないようです。
今後もWOVNは、在留外国人が安心して生活ができるよう、多言語対応の面でサポートに努めていくとしています。
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厚生労働省
(文・Haruka Isobe)