既存の3Dペンは、3Dプリント用のフィラメント(材料)を熱で溶かして物体を造形するが、「CreoPop」では特殊なインクを使い、紫外線光を照射して造形をする。ペンの先端付近に付いているボタンを押すと、歯磨き粉状のペーストがペン先から押し出され、UV光を照射して形を留めさせる。インクはわずか数秒で固まるというから驚きだ。
熱で温めてインクを溶かす仕組みではないため、ペン先が非常に熱くなり、誤って触れてケガをする心配がなく、いやなにおいもしない。子どもから大人まで安心して使用できるのだ。
専用の特殊インクにはさまざまなバリエーションが用意されていて、用途によって使い分けられる。ゴムのようにのびるインク、磁石のようにくっつくインク、暗闇で光るインク、香りがするアロマインク、ボディペイント用インク、温度に反応して色が変化するインク、伝導性インクなど、実にさまざま。
他にも、万が一口に入れて食べてしまっても安全なインクや、デザイナーやアーティストなどクリエイティブ向けのプロ仕様インクなどの開発も視野に入れているという。
この「CreoPop」はmini USBで接続して充電することができ、2時間“お絵かき”をしても、およそ40分で充電が完了する。
プロから子どもまで安心して使える3Dペンがあれば、さらに3Dプリントが身近な存在になりそうである。いずれ、公式サイトでプレオーダーの受付を開始する見込みだ。
CreoPop