そこで三協エアテック株式会社は、骨格分析を活用したトイレ内異常監視システム「Xeye」を開発。個室トイレ内をプライバシーに配慮しながら監視することで、これらの課題を解決できるかもしれません。
骨格の動きのみで異常動作を検知
「Xeye」は、利用者の骨格を分析して最小限の動作情報を取得。あらかじめ学習した行動パターンと照合することで、個室内における異常な動作をリアルタイムに検知できます。骨格の動きから異常を検知するため、利用者のプライバシーは守られるでしょう。破壊行為や備品盗難、転倒などを検知すると、店舗スタッフへ通知。トイレ内の異常に適切なタイミングで対処できるようになります。この通知は、メッセージのみとなっていて、利用者のプライバシーは守られるようです。
コンビニなどの店舗では、防犯上の観点からトイレの貸出しを断っているところもあります。「Xeye」を導入することで、トイレを貸出しやすくなり、地域貢献や来店機会増加につながっていくかもしれません。
3月に展示会へ、試験導入企業も募集中
「Xeye」は、3月1日(火)~4日(金)に東京ビッグサイトで開催される「リテールテックJAPAN 2022」に出展予定(東展示棟)。装置が設置された様子や骨格分析の画像、異常検知される動作などを体験できるようです。また現在、試験導入する企業を募集中。今後は、試験導入した企業での検証を経て行動パターンの細分化とシステム改善を図り、2022年度中の正式リリースを予定しています。
個室トイレというプライバシー性の高い空間では、“映像を取得しない”ソリューションが必要です。たとえば、センサーを用いて利用者の滞在時間などを個室内タブレットに表示し、長時間滞在を抑止する機能を備えた株式会社バカンの「AirKnock」もそのひとつ。
今回紹介した「Xeye」は、プライバシーを守りつつ“監視”を実現する革新的サービスと言えるでしょう。
PR TIMES
(文・Higuchi)