ランプにはスイッチやタッチセンサーが内蔵されていて、機械的なスイッチ部品は電気的反応のオン、オフに使われ、タッチセンサーはランプのオン、オフや、LEDライトの明るさ調整に用いられる。
他にも、形状記憶ポリマー、薄い銅のレイヤー、紙と発泡体のレイヤーなどの部品がある。この形状記憶ポリマーは、熱を感知することで起動し、折りたたむアクションを実行する。ランプの部品同士を結合するのには両面テープを使う。
この研究の目的のひとつとして、“動作するセンサーをプリント出力する”ということがある。ランプはセンサーやワイヤーを組み合わせて構成されるが、これらのセンサーやワイヤー、ポリマーなど、ほぼすべての部品は特殊な3Dプリンターで出力することができる。
ただ、LEDなどいくつかの部分はプリントアウトできないため、自分で別途取り付ける必要がある。Arduinoにつなげて、LEDの調整用のタッチセンサーを動作させるという流れだ。
この“自動組み立て”ロボットランプのような仕組みが実現化すれば、さまざまな動作センサーや機械の部品などを、3Dプリンターで手軽に出力できるようになる上、ひとりでに組み立てが完成するため、わざわざ人の手を使う必要もない。大幅な時間と労力の削減につながる可能性もあるだろう。家電や家具の組み立てや設置が苦手な人にとっては、心強い付加価値となるかもしれない。
Harvard University self-folding robot