そしてこのたび、このVR技術を活用した世界遺産などのVRコンテンツとガイドによる案内を組み合わせたバーチャル観光コンテンツサービス「VR時空旅行」を開発。第1弾となるマチュピチュ遺跡のバーチャル観光体験をイオンモール幕張新都心にて初公開します。
高精細映像とガイドで本格ツアー体験
「VR時空旅行」は、高精細なアーカイブデータを用いてVRコンテンツ化した文化財や世界遺産を、視野を覆うカーブスクリーンに投影し、ガイドの案内を加えることで没入感・臨場感ある旅行体験を提供。立ち入り禁止エリアの観光もできるというVRならではの体験もポイントでしょう。また、可搬式のカーブスクリーンを導入することで、専用シアター以外の施設でも本格的なVR旅行を実現できるといいます。
第1弾は、「VR時空旅行≪マチュピチュ遺跡≫」。2013年に製作したマチュピチュ遺跡のVRコンテンツをバージョンアップし、現地ツアーガイド歴10年の日本人ガイドによる解説と組み合わせた遺跡ツアーコンテンツです。参加者はガイドとコミュニケーションを取りながらツアーを楽しめます。
映像は人の目線に近く、実際に遺跡内を歩いているかのような感覚になるとか。また、太陽の光の差し込み方や影を変化させることで時間経過を演出し、実際の遺跡では見ることができない“夜のマチュピチュ遺跡”を体験できるようです。
「VR時空旅行≪マチュピチュ遺跡≫」は、2月23日(水・祝)にイオンモール幕張新都心の3階イオンホールにて公開。11時・14時・16時から各30分の全3回公演で、参加費は無料です(各回定員31名)。
凸版印刷の「トッパンVR」
凸版印刷は、1997年より「トッパンVR」の開発に取り組み、国内外の貴重な文化財・世界遺産をテーマとしたVR作品を多数製作してきました。たとえば、高野山の二大聖地のひとつである壇上伽藍(だんじょうがらん)のVRコンテンツ「高野山 壇上伽藍―地上の曼荼羅―」や、国宝「松林図屛風(しょうりんずびょうぶ)」を鑑賞するVR作品「国宝 松林図屛風―乱世を生きた絵師・等伯―」などは、Techable(テッカブル)でも紹介しています。
これらのVRコンテンツは、熊本城観光交流施設内や東京国立博物館内など、国内外20か所以上に開設している専用シアターにて公開してきました。今回の「VR時空旅行」は可搬式スクリーンを採用したため、さまざまな施設で公演できるのがひとつのポイントとなりそうです。
PR TIMES
(文・Higuchi)