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丸の内で“空飛ぶクルマ”のVR体験! 搭乗手続きや飛行中の疑似体験で社会受容性などを検証

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近年、世界中で加速する「空飛ぶクルマ」実用化への動き。国内でも、2023年度の事業開始および2030年の本格普及を掲げたロードマップが示され、その動きは活発化しています。

国による制度整備や企業の技術開発など、いよいよ現実味を帯びてきたという印象の空飛ぶクルマですが、その社会受容性・認知度の向上も重要な課題のひとつです。

そこでこのたび、デロイト トーマツ グループ、有志団体Dream On(以下、Dream On)、三菱地所株式会社、Tokyo Marunouchi Innovation Platform(以下、TMIP)が連携。一般向けに空飛ぶクルマVR体験の実証実験を丸の内にて実施します。

搭乗の前・中・後をVRで体験


同実験は、2月28日と3月1日の2日間、大手町タワー・ENEOSビル1Fにある「3×3 Lab Future」にてTMIP会員企業および丸の内エリアのワーカーを対象に「空飛ぶクルマ VR体験会」として実施。各日18時・18時30分・19時から約30分間の体験となり、各回先着6名が参加できます。

会場には空飛ぶクルマVR用体験車両が登場。参加者は、デロイト トーマツ グループとDream Onが共同開発したVRコンテンツを体験します。

同コンテンツでは、空飛ぶクルマのユースケースのひとつとして想定されている“地方交通への活用”をテーマに、地方空港到着後から空飛ぶクルマによる宿泊予定ホテル到着まで、VRゴーグルを着用した状態で乗り込むフルダイブ型の仮想飛行を体験できるようです。

参加者は、搭乗手続き・飛行中の車内・目的地到着後のアクティビティといった一連の流れを体験。これを通じて、移動時間短縮などによる交通課題の解消、空からの遊覧観光、地域の新しい魅力の創出といった空飛ぶクルマに期待できることを具体的にイメージしてほしいとのことです。

同実験を共催する4者は、疑似体験を通じた空飛ぶクルマの認知拡大を図るとともに、社会受容性および今後の活用・展開可能性を検証します。

空飛ぶクルマ事業の流れ


近年、国内における空飛ぶクルマ事業は大きく前進しました。

たとえば、同市場のトップランナーとも言える株式会社SkyDriveは、2019年12月に日本初となる「空飛ぶクルマ」の有人飛行試験を実施し、2020年8月には有人試験機「SD-03」の公開飛行試験に成功。機体開発においても、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)と協力し、未知の領域が多い「空力特性」の研究を開始するなど、確実に実用化へ向けて進んでいます。

またエアモビリティ株式会社は、空飛ぶクルマ用ナビゲーションシステム「AirNavi」の実証実験や、海外の空飛ぶクルマメーカーとの代理店契約・独占販売契約の締結などを行いました。

さらに2020年には、「空の移動革命に向けた官民協議会」において事業者によるビジネスモデルが提示されるなど、各方面で空飛ぶクルマの実用化に向けた取り組みが加速しています。

このあたりの流れは、2021年末にTechable(テッカブル)で公開した「【2021年振り返り #9】空飛ぶクルマ実用化に向けて。注目企業の今年の動きをまとめました」でも紹介していますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

PR TIMES
「空飛ぶクルマ VR体験会」概要・予約ページ
国土交通省

(文・Higuchi)

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