自宅や介護施設にあるフィットネスバイクが、簡単にVR空間につながります。
ひとりでも複数人でも楽しめるVRサイクリング
「介護向けサイクリングVRキット」は、VRヘッドセット・小型モーションセンサー・アプリがセットになったプロダクト。スマートフォンとフィットネスバイクがあればすぐに利用可能です。アプリをインストールしたスマートフォンをヘッドセットに入れ、小型センサーを直接足(靴下など)に装着すれば準備完了。ヘッドセットを装着してペダルをこぐと、足のセンサーと連動して景色が流れていきます。CGや実写でつくられた景色は、世界各国の道や宇宙空間など20以上あり、鳥のように空を飛ぶ景色もあるようです。
視覚を全てVR空間で覆うため、イヤホンを使用した場合は聴覚とともに五感の94%が支配されるとか。室内にいるとは思えない開放感を味わえるかもしれません。
同プロダクトを使用すると、同時に最大3名までVR空間で会話できます。VR空間にいる相手のアバターは、実際の相手の動きを再現。自転車をこぎながらこちらを振り向き、話しかけてくるという体験によって、まるで隣で自転車をこいでいるかのような感覚になるといいます。
また、1人用のアプリも3種類用意。ゲーム要素のあるものや景色を楽しみながら進んでいくものなど、その日の気分によって選ぶといいでしょう。なお、走行距離や時間などは蓄積していくとのことです。
プロダクト開発の背景には、フレイルが
同プロダクトは、近年日本でも課題となっている“フレイル”に着目して開発されました。ここで言うフレイルとは、“健康な状態と要介護状態の間の状態”を指し、後期高齢者には多く見られる状態だといいます。現在、このフレイル予防に向けさまざまなサービス・製品が登場しているところ。たとえば、パナソニック株式会社が開発した、AIが一人ひとりに最適な負荷を計算する歩行トレーニングロボット。ほかにも、ユカイ工学株式会社やRIZAP株式会社らは、フレイル予防の継続化と可視化を実現するプラットフォーム構築に乗り出しています。
そんななかヘムVRは、運動と社会参加に着目。高齢者がコミュニティの場を利用するなどの社会参加は重要ですが、歩行状態の悪化や体力低下のため困難となるケースがあるといいます。そこでまず、同プロダクトを通じて日常生活における動作を改善し、社会参加への行動変容を促そうということです。
またコロナ禍においては、外出や人との会話・接触を避けるために社会参加ができないというケースもあるでしょう。そんなときも、同プロダクトを活用すればVR空間でのコミュニケーションが生まれ、運動するモチベーション維持につながると期待されています。
PR TIMES
「介護向けサイクリングVRキット」販売ページ(Amazon)
(文・Higuchi)