500回以上のテストを実施
「『Glove80』は、巷で出回っているありきたりな分割キーボードではありません。6年の歳月をかけ、500回以上の人間工学的なABテストの結果を参考に、改良を重ねてきたキーボードなのです」と話すのは、開発会社の担当者です。同社が解決したかった課題は、多くの現代人が抱える反復性疲労障害(RSI)でした。RSIとは型にはまった動作によって生じる痛みを伴う運動障害で、担当者は「あまり語られることはありませんが、RSIは深刻な問題で、私の周りにもRSIに悩む優秀な同僚がたくさんいます。悲しいことに、中にはキャリアを制限されるケースもありました」と話します。
「Glove80」は、人間が最もリラックスしながらタイピングできるデザインを採用しています。特許出願中の独自レイアウトにより、手のひらを動かさずに6つの親指キーすべてに簡単に手が届きます。
また、指の自然な動きに合わせてカーブしたデザインなので、指の横の動きを最小限に抑えることが可能。ユーザーの肩幅に合わせて簡単に調整できるように、ボードが2つに分離しており、肩を丸める必要もありません。
自分好みのカスタマイズも可能
「Glove80」のユーザーは、腕も肩も常にリラックスした状態を保ち、かつ手のひらを休ませながら同時にタイピングすることができます。同社によると、「Glove80」はRSIに苦しむ人だけではなく、すべての人のタイピングに有益であることがわかったようです。「Glove80」の魅力はそれだけではありません。ワイヤレス(オプションで有線も可能)機能を備えていることに加え、ユーザーの好みに合わせてプログラム可能で、クリエイティブ活動やゲームなど、様々なニーズに合わせて設定することができます。
長時間のタイピングで肩こりに悩む人だけでなく、こだわりのキーボードを使いたい人にとってもぴったりなアイテムかもしれません。
「KS Special: One Glove80 Keyboard」は、記事執筆時点で469NZドル(約3万5500円)で入手可能。 出資は2022年2月24日午前2時(日本時間)まで受け付け、日本を含む世界各国への発送は2022年9月を予定しています。
KICKSTARTER
(文・Takeuchi)