壁やさまざまな物体の表面を画面として、対角線上に48インチの大きさで画像や動画を投影する。しかし「Ostendo」では、単なるスマートフォン用の小型プロジェクタに留まらず、さらに3D画像を再現できるプロジェクタの開発にも取り組んでいるという。
同社ではこの8年間、いかに全体のサイズダウンが可能か試行錯誤をしながら、シリコンと発光ダイオードを組み合わせることで、ついに全体の電子回路をチューインガムほどの大きさに留めることに成功。6つのチップセットから成るプロトタイプを用いて、緑色のサイコロの立体ホログラム画像をデモンストレーションで公開した。
「Ostendo」の技術をゲーム開発に取り入れたなら、スマートフォンの画面で、ゲームの進行に合わせて三次元のビジュアル画像で演出をするようなことも可能になる。また、WebブラウザやECサイトを閲覧しているときに、商品の立体画像をスマートフォンで映して、家にいながらにして、よりリアルなショッピング体験をすることもできるだろう。ビデオ会議などで、通話相手の表情をホログラム画像で表示するなど、まるでスターウォーズのようなSFの世界が実現するかもしれない。
「Ostendo」では、まず2D版を来夏に、その後に3D対応版のローンチを予定している。個人がスマートフォン上でホログラム画像を見るのが当たり前……なんていう時代もすぐそこにきているのかも!?
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