そんななか株式会社リクルートは、退職者を再雇用する“カムバック採用”を支援するサービス「Alumy(アルミー)」の事業開発を進め、このたび実証実験としてサービスの提供を開始しました。
退職者管理システムとコーディネーター
「Alumy」は、“一緒に働いた仲間と、一生、仲間であり続けられる世界を実現すること”をビジョンとし、同社の新規事業提案制度「Ring」にて2020年度グランプリを受賞した事業。現時点では、退職者管理システムの提供と、企業と退職者をつなぐカムバックコーディネーターの存在が大きな特徴です。退職者管理システムは、退職者情報を簡単かつ安全に一元管理できるシステム。過去の情報だけでなく、退職者の“今”の仕事やカムバック意向など、最新情報を確認できます。
カムバックコーディネーターは、退職者へのヒアリングやカムバック案内、カムバック希望者の紹介や面接設定などの業務を担当。企業と希望者の架け橋となり、カムバック採用をサポートします。カムバック採用を実行することで、企業は即戦力となり得る人材を獲得しやすくなるでしょう。
退職者にも新たな選択肢を
また、退職者向け機能としてサービス登録フォームも。退職者は、企業へのカムバック意向や希望する関わり方の登録が可能です。同社による「転職活動者の意識・動向調査(2021)」では、転職活動者の約半数(47%)が「転職後も転職前の会社と接点を持ち続けたい」と回答するなど、企業との中長期的な関わりを通じたキャリア形成を希望していることが分かっています。
特に「転職後に得た知識・経験を生かして古巣の企業に貢献したい」「結婚・出産を機に退職したが、再び活躍したい」など、カムバックを望む退職者にとって「Alumy」は魅力的なサービスとなりそうです。
同サービスは、22年5月末までは完全無料で提供予定。実証実験段階のため、サービスの継続は一定条件や期間のもと判断されるようです。
PR TIMES
「Alumy」ウェブサイト
(文・Higuchi)