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自動運転車が、広大な鳥取砂丘の周辺を東へ西へ! 付加価値の高い移動体験を検証

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WILLER株式会社・日ノ丸自動車株式会社・日本交通株式会社は、鳥取市・鳥取砂丘会館・チュウブ鳥取砂丘こどもの国・AGC株式会社協力のもと、鳥取砂丘周辺の公道にて自動運転の実証実験を実施します。

同実験を通じ、持続可能な地域公共交通と周遊観光サービスの実現に資する無人自動運転サービスの技術や受容性などを検証するようです。

実施日は、2022年2月17日(木)~20日(日)・23日(水)、3月1日(火)・2日(水)・4日(金)~6日(日)の計10日間。2月17日・18日は関係者のみの試乗ですが、そのほかは一般の人も試乗できます。

試乗予約は2月1日に始まり、先着順で定員160名に達し次第締め切りとなるようです。

「NAVYA ARMA」で片道約2キロを4往復

同実験で使用する車両は、ハンドルやアクセル・ブレーキペダルがない自動運転専用のEV車両「NAVYA ARMA」。GNSSを活用し、車両の位置を数cm単位で正確に推定できます。

360度監視する3D LiDARと路面24cm以上の高さの動きを検知する2D LiDARで障害物を検知し、前方約3m以内に障害物を検知した場合は自動で緊急停止する仕様です。なお、常にセーフティオペレーターが監視し、万が一の場合は手動運転に切り替えるとのこと。

この車両を用いて、鳥取砂丘の東西をつなぐ片道約2キロを1日4往復運行予定。ルートは、砂丘観光の中心である東側エリアと、さまざまな施設の整備が進む西側エリアをつなぐ公道です。

そのなかで、降雪時の路面状態の変化などにおける走行性能や円滑な運行のための道路構造などを検証するとともに、オペレーター教育(自動運転知識・操作技術)を実施します。

車窓に映像を投影

同実験では、上記のような無人自動走行へ向けた運行技術検証に加え、エンターテイメント性を持った自動運転サービスで付加価値の高い移動体験を実現し、受容性向上につながるかも検証。あわせて、エリア内の回遊性を向上させる周遊観光コンテンツを検証します。

具体的には、車窓に映像が投影可能な特殊なフィルム加工を施し、砂丘や市内観光地の映像を投影しながら運行するとのこと。乗ること自体がワクワクするアトラクション型の自動運転サービスを展開するようです。

今回の実験は、かねてより東西をつなぐ利便性の高い2次交通の確保が課題となっていたことから実現したといいます。

余談ですが、筆者は先月鳥取砂丘へ行ってきました。まるで異世界のような広大な砂丘やかわいい顔をしたラクダ(微動だにしない様子もおもしろいです)、世界で唯一砂の彫刻を展示する「砂の美術館」など見どころの多いエリアですが、砂丘の広大さゆえに東西の移動は大変かなという印象です。

将来的に自動運転サービスが実現すれば、同エリアの回遊性はかなり向上するのではと思います。

PR TIMES
実証実験特設サイト

(文・Higuchi)

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