そんななか、凸版印刷株式会社(以下、凸版印刷)と株式会社グリーバル(以下、グリーバル)は、集中力・生産性向上をサポートする集中空間ソリューション「bio-Scene(ビオシーン)」を開発。1月18日(火)よりオフィスやシェアオフィスなどのワークスペース市場に向け販売を開始しました。
リアルな植栽と映像・音・香り
「bio-Scene」は、高品質4K映像・音・香りを変化させるデジタル機器と緑化した壁面を組み合わせ、空間全体の印象を変化させるソリューション。「bio-Scene」では、リアルな緑環境を創出するグリーバルの壁面緑化システム「bio-Wall(ビウォール)」を採用。部屋の壁面にさまざまな植栽をあしらうことで、自然のなかにいるようなリラックス効果を誘発するようです。そしてその空間に、連動して変化する映像・音・香りを取り入れることで、リフレッシュ効果を高めます。
「bio-Scene」で演出した部屋にいる人は視覚・聴覚・嗅覚で空間の変化を感じ取り、まるで空間や時間を移動したかのような感覚になるとか。また、映像・音・香りの切り替えによって強調される植栽も変化し、同じ壁面でも異なる表情を見せるといいます。このリフレッシュ効果・リラックス効果により、集中力・生産性の向上が期待できるようです。
凸版印刷とグリーバルは、2022年度に5拠点への「bio-Scene」導入を目指すとしています。
凸版印刷の空間演出ソリューション
凸版印刷は「bio-Scene」のほか、「Your Space」という空間演出ソリューションを提供中。これは、設定されたシーンに応じて映像・音・香り・照明を調整し、集中力を高めるというソリューション。2019年1月に実施した実証実験では、被験者の集中力の維持・向上を確認しています。「Your Space」は、2021年4月にオープンした成田市のシェアスペース「GAKUYA」に導入済み。壁面デジタルサイネージ「インフォウォール」などとともに、凸版印刷の空間演出ブランド「expace(エクスペース)」として提供しています。
また、凸版印刷がSOSO H&C社と共同開発したイヤホン型脳波デバイス「b-tone(ビートーン)」も要チェックでしょう。「b-tone」は、脳波・心拍・3軸加速度を取得し、集中・リラックス状態を可視化する軽量・小型のデバイス。凸版印刷は、この「b-tone」を「YourSpace」などと連携させた、空間演出の最適化サービス実現を視野に入れているようです。
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凸版印刷株式会社(YourSpace)
(文・Higuchi)