その試験的なスマートフォンは、搭載されているセンサーがリアルタイムでデータの計測をおこなう。毎秒ごとに現在の位置や方向の情報がアップデートされ、その情報をもとに、周囲の環境の3Dマップを構築するというものだ。
さらにGoogleは「Project Tango」の一環として、3Dマッピング技術を使ったタブレットの開発も進めているという。約7インチのスクリーンタブレットには、スマートフォン版に用いているのと同様の技術を活用している。
タブレットには対象の3D画像をキャプチャーする高度なソフトウェア、赤外線センサー、背面側には2つのカメラを搭載。これらの機能を活用して、周囲の実際の環境を調査し、3Dビジュアルマップを作り出すという仕組みだ。
「Project Tango」の技術は、ゲームなどのエンターテイメント業界でさらにリアルな体験を実現することにつながりそうだ。また、例えば自宅の部屋に家具を導入しようと考えているときに、間取りスペースに適合した家具を見つけるサービスにつなげたり、視覚に障害がある人の通行や外出をサポートするようなサービスも考えられるだろう。今後の開発に期待したい。
Project Tango