調査期間は、2019年1月1日から2021年12月20日で、調査対象会員数は、2019年末の約43万人・2020年末の約55万人・2021年12月20日時点の約70万人となっています。
ビジネススキル関連の授業が人気に
まず、各年度ごとの人気授業カテゴリTOP10を調べると、コロナ禍を経て「コミュニケーション術」をテーマにした「ビジネススキル」の授業が上位を多く占めるようになりました。「コミュニケーション術」の授業は、2019年は10位中2つだけだったのに対し、2020年と2021年には10位中5つの授業がランクインしています。次に、各授業カテゴリごとの総視聴時間数を調べたところ、「ビジネススキル」系授業の学習時間が2021年/2019年比で621.4%と大幅に増加していることがわかりました。同社によると、プログラミングやWebデザインなどの授業は以前より人気でしたが、コロナ禍を経て「ビジネス全般に役立つ学習コンテンツ」がこれまで以上に受講されるようになったとのこと。
これについて、同社の担当者は「コロナ禍における学習に使える時間の増加に加えて、リカレント教育やリスキリングの社会的重要性の高まりに伴い、オンライン学習による学び直しに取り組む社会人の裾野が広がったことが見受けられました」とコメントしています。
「キャリア・お金系」授業も躍進
さらに、テクノロジー・DX(デジタルトランスフォーメーション)について扱う非技術職向けの「デジタルリテラシー」系授業や、「キャリア・お金」系授業も以前より多く見られていることがわかったようです。「不確実性の高まる世相を反映して人生設計への関心が強まっている」と同社。一方で、2021年に「Schoo」で人気の高かったのはどのような授業なのでしょうか? まず一般ユーザー向けでは「ビジネススキル」と「お金・FinTech」カテゴリの授業が多くランクインしました。
次に、法人ユーザーに人気の授業では「ビジネススキル」カテゴリの授業が中心だったようです。また興味深いことに、ユーザー年代別に人気の高かった授業は、全年代ともに1位は「“売らず”に“売る”技術とは何か」。20代と30代の2位は「30歳までに知っておきたい投資の知識」、40代と50代の2位は「最短で仕事を終わらせるワンランク上の『段取り術』」に。
2019年から2021年の新型コロナウイルス感染拡大前後でのユーザーの学習傾向の変化として、全体的には「ビジネススキル」系の授業の人気が高まったことが特筆すべき点と言えそうです。
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(文・Takeuchi)