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ユニセフがNFTアートオークションを開催!収益は子どもたちのデジタル格差解消に

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ユニセフ(国連児童基金)は、創立75周年を記念し、オンライン機器や設備の普及の遅れで学習の機会を奪われている子どもたちを支援するために、NFTアート1,000点のオークションを開催。国連機関のNFTの活用としては最大規模の試みとなります。

世界の子どものデジタル格差解消を目指す

世界では、約13億人の子供たちが、インターネットへアクセスすることができない状況だと言われているのだそう。これらのデジタル格差は、疎外を生んだり、学習する機会を限られたものにしたりすると考えられています。

本オークションの収益は、世界の子どもたちが置かれている状況を改善するために使われます。ユニセフがITU(国際電気通信連合)とともに進める、低軌道通信衛星、機械学習(マシンラーニング)、ブロックチェーンなどの技術を使って世界中のすべての学校をインターネットで繋ぐGIGAプロジェクトなどの取り組みに活用される予定です。

全世界でこれまでに、3,000校の70万人を超える子どもたちがGIGAを通じてインターネットを活用できるようになり、さらに100万人を超える子どもたちへの支援が計画されているといいます。

世界のデジタル格差の実情をパッチワーク作品に

今回、ユニセフがコラボしたのは、データ視覚化デザイナー・アーティストのネディア・ブレイマー(Nadieh Bremer)氏。「パッチワーク王国(Patchwork Kingdoms)」と題する作品を制作しました。

作品で表現されているのは、一つひとつが、インターネットに繋がっている学校がある“上”の世界と、まだ繋がっていない学校がある“下”の世界で、世界の子どもたちのデジタル格差を視覚化するGIGAのライブマップにヒントを得て制作したと言います。作品全体でさまざまな色を使うことで、多くの子どもたちが、インターネットへのアクセスをまだ必要としていることが示されています。

このパッチワーク作品は、21カ国28万校のデータを視覚・アート化したもの。パッチワークを構成する各NFTアートも、28万校を小グループにまとめ、それぞれのデータを視覚・アート化しています。

これらのNFTアートは、イーサリアム・ブロックチェーンで頒布されます。一部には、ユニセフ創立75周年を記念する「電子透かし(digital watermark)」が施され、他のNFTアートも、2022年初頭に予定される複数のイベントに関連付けられる予定です。

PR TIMES
Patchwork Kingdoms
unicef

(文・和泉ゆかり)

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