本アプリによって、学習意欲がありながら学ぶ時間を確保できない潜在層の掘り起こしを狙ったという、ポリグロッツ、代表取締役社長の石原誠(いしはら まこと)氏。自身の苦い経験から、開発に立ち上がったと語る。
言葉の壁を目の当たりにし、言語力の強化を実感
Q1、アプリ開発の経緯について、お聞かせください。
日本人は英語が弱いと言われていますが、私自身も製造業の海外進出の支援に携わった前職時代、言語が壁となってうまくいかないケースを目の当たりにし、言語力の課題を実感した経験があります。
一方、自分の周りにも、英語はできるようになりたいと言いながら、忙しさに追われて何もできていなかったり、継続できずに挫折する人が多くいました。このままでは何も変わらないと思い立ち、自分に何ができるかを考えたことが、今のサービス開発の起点です。
ちょうどその頃、知り合いのアメリカ人が教育系のテクノロジー企業(Knewtonという会社)に転職した縁で、その会社がやっているアダプティブラーニング(Adaptive Learning)というものに出会いました。
教育に最先端のテクノロジーが入っている状況を見て驚くと同時に、アダプティブラーニングなら自分たちがやってきた知見やノウハウを十分生かせると思い、もうやるしかないと決意して、起業した次第です。
(中略)ポリグロッツは、企画から始めてわずか数ヶ月で開発し、8月4日に公開しましたが、2日後には教育カテゴリでトップ10入りすることができて、自分でも驚いています。
Q2、英語学習のアプリは他にも色々ありますが、決定的な違いは何でしょうか?
大きく2つあります。1つ目はリーディング(読む)にフォーカスしている点です。英語というと、英会話などを連想する人が多く、英語学習系のアプリも大半が「話す」「聞く」にフォーカスされています。
しかし実際、企業内で大半の人に要求される語学力というのは「読み書き」で、そこにフォーカスしているアプリはほとんどありません。ポリグロッツはその点で他のアプリとは補完関係にあり、棲み分けできていると思います。
(中略)2つ目は、冒頭でも触れた英語を習得したいと考えながら、まだ何もできていない、もしくは過去にやっていたが、今はできていないという人たちを対象としているところです。
このような英語学習潜在層向けのサービスを提供するためには、いかにも勉強という敷居の高さを取りのぞく必要があります。ポリグロッツではその点を踏まえ、学習学習しておらず、好きなときに気軽にできるカジュアルなアプリに仕上げました。
ユーザーとともに、二人三脚でアプリを育てたい
Q3、今後の展望について、教えてください。
(中略)直近では、アダプティブラーニングの機能を実装する予定です。ユーザーの方がどんな記事を読み、どの単語の辞書を引いているのかなどの情報を元に、いわゆるビッグデータ解析を活用して、個々にとってちょうど良い難易度レベルの記事や、過去の傾向から興味を持ってもらえるであろう記事をレコメンドする、というような機能です。
同様に単語学習においても、その人にとって必要性が高く、習得難易度の高い未知語をサジェスチョンし、有意義にボキャブラリーを増やすことができる機能を提供する予定です。
Q4、これから本アプリを使う方へ、メッセージをお願いします!
(中略)スマートフォンアプリというとゲームが大半で、それはそれで息抜きとして必要だと思いますが、そのスキマ時間にポリグロッツで英語を読むことを習慣にしていただけたら幸いです。
ユーザーの意見を聞きながら開発を進めるというのが私たちの方針なので、お気軽にご意見をお聞かせください。そうしてみなさんと一緒に、ポリグロッツを育てていけたら、本当にうれしいです。
英語ニュースアプリPOLYGLOTS(ポリグロッツ)