「BOCCO」と「BOCCO emo」にできること
2015年に誕生した「BOCCO」は、専用アプリをダウンロードしたスマートフォンを介してコミュニケーションができるロボット。スマートフォンから受信したメッセージを読み上げたり、スマートフォンへテキスト付きのボイスメッセージを送信したりと、留守番をしている子どもやひとり暮らしの高齢者などとのコミュニケーションに最適です。また、センサーと連携してドアの開閉や室温などの状況をスマートフォンに通知するという機能や、天気配信やリマインド機能などもあります。
この「BOCCO」の次世代モデルとして誕生したのが「BOCCO emo」。BOCCOの機能に加えて、音声認識技術や高性能のマイクアレイを搭載し、雑談への反応やハンズフリー操作ができるようになりました。また、シーマン人工知能研究所と共同開発した独自の会話エンジンを搭載したことで、親しみやすい対話をすることができるといいます。
アプリ統合。「IFTTT」連携も開始
このたび、これまでは別々のアプリで操作していた「BOCCO」と「BOCCO emo」がひとつのアプリで操作可能になりました。BOCCO emoユーザーはそのまま利用を続けられますが、BOCCOユーザーは、2022年3月末頃までにBOCCO emoアプリへ移行することが奨励されています。なお、機能や過去のメッセージ履歴はそのまま引き継げるとのことです。2つのアプリ統合を機に、BOCCO emoでも「IFTTT」が利用可能に。「IFTTT」は、プログラミングの知識や難しい設定なしで、BOCCOやBOCCO emoをさまざまなWebサービスにつなげることができるサービスです。例えば、Googleカレンダーを連携させるとカレンダーの通知をBOCCO emoが読み上げてくれたり、スマートフォンの位置情報を取得して子どもなどが自宅や最寄り駅といった指定場所に到着すると知らせてくれたり。「IFTTT」でWebサービスを組み合わせることで、より便利な暮らしを実現できます。
「BOCCOボタン」が渋谷のショールームに登場
今回、アプリ統合の発表とともに、BOCCOおよびBOCCO emoと連携できるIoTボタン「BOCCOボタン」も発表されました。このボタンを押すと、BOCCOやBOCCO emoがあらかじめ設定した内容を話します。また、BOCCO emoの音声UIの代わりとして、ボタンを押すだけでメッセージの再生・録音の開始、天気予報など本体機能の呼び出しも可能とのことです。この「BOCCOボタン」の発売時期は未定ですが、2021年12月9日より渋谷の次世代型ショールーム「BOOSTER STUDIO by CAMPFIRE」に展示されます。ここでは、BOCCO emoが「BOCCOボタン」と連携して各展示プロダクトの案内役を務めるようです。
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(文・Higuchi)