著名なDJと共演
バーチャルDJのKàraMàrは、Sensorium GalaxyというVRプラットフォーム内で活躍する存在。同メタバースを運営するSensorium Corporationは、メタバースにおいて人々が集まってショーに参加し、手頃な価格で没入型ゲームをプレイできる環境を提供しています。今回、初のアルバム「Anthropic Principle」をリリースしたKàraMàrは、デヴィッド・ゲッタ、カール・コックス、アーミン・ヴァン・ビューレンなどの世界的に有名なDJとも共演する予定。 KàraMàrは、パフォーマンスの他にも、ファンとの交流に焦点をあてており「AI主導のアーティスト」のコンセプトをメタバース内で開拓していくとしています。
さらに興味深い点として、ファンはKàraMàrやメタバース内の他のAI主導のアーティストと、専用モバイルアプリでテキストチャットやビデオ通話を介してコミュニケーションをとることができるそうです。
台本にない会話も可能
これらのバーチャルDJは、AIと機会学習の独自の組み合わせにより、「台本にはない会話」にも対応可能。Sensorium Corporationによると「彼らは文脈を見失うことなく何時間も話すことができ、長期記憶と短期記憶の両方を持っています。さらに、これらの仮想生物の個性は、ユーザーとの対話を通じて絶えず進化しています」。驚くことに、この進化プロセスは、開発者からの干渉を受けることなく、自然に予測できない形で展開されるといいます。
同社の副CEOであるSasha Tityanko氏は、「昨今Instagramなどのライブストリームを介して、ファンとの直接のコミュニケーションを受け入れるクリエイターが増えています。ファンにとっては、お気に入りのアーティストとの交流を深く掘り下げることは一般的になったのです。AI主導のソーシャルアーティストは、様々なファンに耳を傾け、反応し、個々の好みに適応することで、音楽の新時代を切り開きます」とコメントしています。
Kàra Màr becomes the first Social AI-Driven Artist to release an album
(文・Takeuchi)