うるおい度・リスク・対処法などをチェック
「瞳うるるスキャン」は、チャット形式でいくつかの質問に回答し、目の動画を撮影すると、AIの画像認識技術で目の表面に映った風景像のゆがみやにじみを検出して「瞳のうるおい度」を高・中・低で表示します。その結果に応じて、眼科での診療内容やおすすめの一般用目薬、簡単にできるケアを紹介するというもの。なお、チェックには日中、室内での動画撮影が必要です。実際にアプリを使ってみました。まず、性別・年代・スマートフォン・PCの1日の使用時間、肩こり・頭痛の有無、コンタクトレンズ・目薬の使用・未使用などの質問にチャット形式で回答します。その後、音声ガイドに従って目を撮影。目を数秒閉じたあとに5秒間まばたきをせずに撮影します。撮影した目に窓やスマートフォンのなどがくっきり映っているかなどをチェックし、AI解析のために送信。最後に目に関する自覚症状を選択すれば、結果が表示されます。
チェック結果には、目の動画から解析された「うるおい度」に加え、自身が選択した質問の回答の中でリスクがあるものも表示されていました。対処法では、眼科受診をすすめられるケースもあり、併せて近くの眼科を検索することも可能です。
開発背景には、“涙の質”への理解の低さが
スマートフォンやPCなどを長時間使用したとき、目の乾きや疲れを感じたことがある人は少なくないでしょう。そんな目の状態と関連があるとされるのが“瞳のうるおい不足”です。瞳のうるおいに欠かせない涙の成分は、実は水分だけはありません。涙の膜は、「油層」「水・ムチン層」「膜型ムチン」という3層構造になっていて、この3層のバランス(涙の質)が崩れることで涙が不安定になり、均一に目の表面を覆えなくなると言われています。メディカルレビュー社の調査によると、涙の質が関与するドライアイについて、「涙が不安定になる病気」という説明を“正しい”と回答した人は23.7%にとどまり、涙は量だけでなく質が重要であることへの理解が低いことが明らかに。そこでSantenは、多くの生活者が自身の涙に興味を持ち、状態を客観的かつ簡易的に知ることで積極的に涙ケアに取り組めるようにという思いから、「瞳うるるスキャン」を開発したということです。
ただし、同アプリは、涙ケアの啓発を目的とした簡易的なセルフチェックツールであり、眼科専門医による検査・診断に代わるものではありません。同社は、チェック結果にかかわらず、目の健康維持のための定期的な眼科受診をすすめています。
PR TIMES
(文・Higuchi)