ALS(筋萎縮性側索硬化症)の啓発を目的に2016年から毎年開催している「MOVE FES.」。今年は、武藤氏の視線の動きだけでDJとVJをプレイする「EYE VDJ」やテクノロジーを駆使した新たなコンテンツが披露されるほか、初めての試みととしてライブ配信も予定しているそうです。
2年ぶり待望の開催、支援はクラファンで
2021年現在、有効な治療法が確立されていないという国の指定難病「ALS」。意識や五感は正常なまま体が徐々に動かなくなり、やがて呼吸障害を引き起こすといいます。武藤氏が代表理事を勤めるWITH ALSは、「ALSの課題解決を起点に、全ての人が自分らしく挑戦出来るボーダレスな社会を創造する」というミッションを掲げ、エンターテイメント、テクノロジー、ヒューマンケア(介護)の3領域で活動しています。
2016年から同法人が毎年開催している音楽イベント「MOVE FES.」ですが、2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催を断念。2年ぶりの開催となる今年は、クラウドファンディングにて支援を募り、当初の目標金額300万円を上回る485万8665円を集めました。これは、WITH ALSにとって過去最高額とのこと。
音楽だけでなく、さまざまなコンテンツを用意
今回初めての試みとして、ライブ配信でイベントを生放送。ステージには、企画の趣旨に賛同したアーティスト、androp・内澤崇仁、清春、NOBU、 HOME MADE家族・KURO、DJ A-Six、ダンサー・GenGenなどが出演予定です。そしてイベントのラストには、武藤氏の「EYE VDJ」も楽しめるそう。また、音を光と振動に変換するデバイス「Ontenna」と連携したステージも。配信視聴者もボーダーレスに楽しめるよう数量限定で「Ontenna」を貸し出すといいます。
今年は音楽ライブ以外のコンテンツも拡充。会場には、1日限定の「01 ROBOT POP-UP STORE」がオープン。分身ロボット「OriHime」とタッグを組み、WITH ALSのアパレルブランド「01 BORDERLESS WEAR」の商品を分身ロボットが販売します。なお、現地で接客する「OriHime」は、遠隔地から障がいを抱えるパイロットたちが操作するとのこと。
また「ALSトークショー」では、「OriHime」開発者の吉藤オリィ氏、脳波コミュニケーションツール開発者の荻野幹人氏、せりか基金代表の黒川くりす氏が登壇し、ALS支援の最前線について対談します。
そのほか、文字起こしアプリ「UD Talk」の活用や、会場内バリアフリー環境の整備など、さまざまなニーズに応じて可能な限り柔軟に対応していくとのことです。
PR TIMES
MOVE FES.公式ページ
配信チケット販売ページ
(文・Amuro)