そんななか、凸版印刷株式会社と株式会社ラディウス・ファイブは、メタバース上でサービスを開発・運用する企業向けに、1枚の写真からリアルな3Dアバターを自動生成するサービス「メタクローン™アバター」を開発しました。
写真の状態を問わず生成可能! カスタマイズも
「メタクローン™アバター」では、顔写真を1枚アップロードし、身長や体重を入力するだけで簡単にフォトリアルな3Dアバターを自動生成することが可能。自分にそっくりな3Dアバターでバーチャルライブに参加したり、ゲームをプレイしたり、バーチャル試着をしたりと、メタバースにおける新たな体験を提供します。アップロードする写真は、モノクロや不鮮明なもの、あるいは絵画でも問題ありません。AIによって顔の構造・形状・表面・陰影・色などを再現し、汎用性の高い修復を実行するからです。モノクロ写真については、物体の特徴や種類、隣接している領域などを考慮して、もともとの色を予想し着色するといいます。
また、GAN(敵対的生成ネットワーク)を用いた人物生成アルゴリズムにより、架空の人物の3Dアバターも生成可能。肖像権を持たない3Dアバターを手軽に生成できるというわけです。生成した3Dアバターは、身体情報の入力やアクセサリーの装着、モーションのカスタマイズでより理想に近づけることができます。
内面も自分そっくりに!?
近年、メタバース上で3Dアバターを活用して会議やイベントなどに参加する機会が増えてきました。その中で、自分を模したアバターを使うこともできるようになってきましたが、その数はまだ多くはなく、メタバース上では架空のキャラクターを3Dアバターとして使うケースがほとんど。そんななか登場した「メタクローン™アバター」は今後、本人の肉声や表情、人格を再現するサービスを追加し、外見も内面も自分そっくりのアバターを生み出せるサービスへと進化するとのことです。
最近では、バーチャル試着に特化した「じぶんランウェイ」や、株式会社Pocket RDの完全自動アバター生成システム「AVATARIUM」など、自分によく似た3Dアバターを生成できるサービスも登場していますが、内面までは再現していません。「メタクローン™アバター」が予定通りにアップデートされると、内面まで自分のように設定できるアバターを生み出せるという点において、革新的なサービスとなるでしょう。
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(文・Higuchi)