ブラジルの「Speaking Exchange」という新しいサービスは、英語を学びたい生徒とアメリカ人の高齢者とを結びつけ、お互いが会話をする橋渡しをするものだ。若い世代に言語学習の講座コースを提供しているCNAが開発した。
若者たちの中には、生の英語を学びたいと思っても、外国に渡航や留学する費用を負担できない人も多くいる。そんなブラジルの若者に、引退して自宅で過ごしているアメリカの高齢者と、リアルタイムで会話をするチャンスを与えてくれるプラットフォームなのだ。
学生はプログラムにログインし、そのときオンライン状態の高齢者の中から1人を選択する。すると通信が始まり、ビデオチャットがスタート。会話の糸口になるトピックを教えてくれる機能もあるので心強い。特に授業時間の制限はなく、生徒と高齢者が好きな時間、お互いに会話を楽しむことができる。
講座中の会話は録画しておくことができ、生徒はプライベートのYouTube動画として復習に使ったり、教える側の高齢者は、会話全体を振り返って、次回へ生かすことができる。
生徒たちは生きた英語にリアルタイムに触れ、会話学習を体験することが可能になる。また、自宅で引退生活を送る高齢者たちは、若い世代と触れ合ったり、新しい人と出会うことで刺激を受け、アクティブな気持ちになったり、外界とのつながりをもつことにつながるだろう。
双方のニーズをかなえる非常に合理的な語学学習プラットフォーム。わが国でもぜひ、このようなサービスが普及していってほしいものである。
Speaking Exchange