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京都の老舗染色工房アート・ユニがNFT市場に参入

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京都の老舗染色工房アート・ユニが、メタバースでのテキスタイル活用を視野にNFT市場に参入。NFTマーケットプレイス「Open Sea」にてNFT化したテキスタイルの販売を開始しました。

NFT市場参入の可能性と意図

通常、生地の染色では、「なき」とよばれる染色後のにじみなども計算し、緻密なデザインや色彩のテキスタイルを制作しているようです。このたび、テキスタイルをデジタル化することで、乾くまでの微妙な色彩なども表現できる可能性があるといいます。

メタバースにおける衣服や家具・壁紙など、あらゆる場面での活用シーンを模索するとともに、京都の伝統工芸を新しい形で世界に届けたいとのことです。

また、「OpenSea」では、ロイヤリティを設定すると1度クリエイターの手を離れた作品であっても、2次流通(転売)されるたびにクリエイターに数%が還元されます。この制度を利用して次世代の職人育成につなげていくようです。

来春までに1,000点を順次出品予定

アート・ユニは、パリのファッションウィークをはじめ、国内外のコレクションブランドにテキスタイルを納めてきました。また、ファッション業界で高い評価を得ている「彩纈染め(さいけつぞめ)」や2021年夏に誕生した「流彩染め(りゅうさいぞめ)」など、独自の染色方法も開発し、革新的なデザインを生み出し続けています。

「Open Sea」には、過去の数千点から厳選したテキスタイルおよび新作をNFT化し、2022年3月までに1,000点を順次出品予定。執筆時点では、約110点のテキスタイルが出品されています。なかには、京友禅らしい鮮やかな色彩のものや、落ち着いたモノトーンのもの、見る人によってさまざまな解釈ができそうなデザインのものなどがありました。

PR TIMES
Open Sea

(文・Higuchi)

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