多くの場合はよりきちんとした作品に仕上げるために、映像を編集することになる。不要と思われるシーンをカットしたり、つないだり。しかし、そうした作業はなかなか時間がかかり、骨も折れる。そこで、編集をもっと簡単にしてくれそうなのが、現在開発中の自動編集のソフトウェア「LiveLight」だ。
LiveLightは、取り込んだ映像データを独自のアルゴリズムで分析する。一連の流れの中で動きなどを比較して、面白いのか、不要なのかを見極めるというもの。基本的には、何回も繰り返されるシーンや、動きが少ないシーンを自動的にカットする。
例えば、車道を撮影するとしよう。車が来ては走り去って行くという光景が延々繰り返され、そして事故が起きる。LiveLightでは事故前の“退屈”な交通シーンを短くし、事故シーンは“動き”として作品に残すという仕組みだ。
このアルゴリズムは、コンピューターサイエンスを専門とする米カーネギーメロン大学の研究者が開発した。LiveLightはまだ一般消費者向けに商品化されていないが、その可能性は今後十分ありそうだ。
パソコンに何時間もかじりついて行う編集作業から解放される日もそう遠くないかもしれない。
カーネギーメロン大学